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父親の無実を信じた王が造った城郭 ー 水原(スウオン)の華城(ファソン)
水原(スウオン)にある城郭「華城(ファソン)」。
朝鮮王朝第22代王・正祖(チョンジョ)が広大な敷地を持つ華城を築いたのは、若くして非業の死を遂げた父親への想いがありました。
本来 王になるはずだった彼の父親は、朝廷内で謀反の疑いをかけられ、米びつに幽閉され、28歳で餓死してしまいます。
父親が亡くなった時、10歳だった正祖。27年後の1789年、王になった正祖は、風水で墓所に最高の場所であった華城に父親のお墓を移設。
その後、都を漢城(ハンソン、現・ソウル)から水原へ移すために築城を開始。
父親が眠る水原へ都を移すことで、父親が罪人ではなかったことを示そうとしました。
2年10カ月かけ、5.7キロメートルの城壁をもつ城郭が完成。
正祖は水原へ移動したのですが、重臣の反対で遷都は出来ませんでした。
それから数年後、正祖は病気のため逝去。
残念ながら、王の夢が叶うことはありませんでした。
華城は1975年から4年かけて復元されて 現在の姿になっています。
水原にはソウルから電車で一時間足らず。
周りの景色をゆっくり楽しみながら城壁散歩。ソウルからの手軽な日帰り観光が出来ます。
水原の華城は1997年に世界遺産に登録されています。