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アボリジニの聖地 - ウルル

オーストラリアのほぼ中央に横たわる「地球のへそ」。

一般的には「エアーズロック」と呼ばれてた岩山。

1980年代から、この巨大な岩山を聖地とする先住民アボリジニの呼び名「ウルル」を正式名称に。

「ウルル」とは、アボリジニの言葉で「日陰の場所」という意味。

文字を持たなかったアボリジニは、彼らの歴史や文化、狩猟方法等を、口頭や岩に絵を描くことで伝承。

ウルルやカタジュタは、この辺りに住むアナング族にとっては、祖先の魂が眠る聖地。

人々は、神話を後世に伝えるために、岩に描かれた絵を大切に残してきました。

この地の最古の岩絵は約1万年前のもの。

アナング族にとっての聖地。

しかし、白人にとっては、魅力的な観光地。

19世紀後半から白人による開発 → 南西部がアボリジニ保護区へ → 1958年オーストリア政府により一帯が国立公園へ → 1976年アナング族が土地の返還を要求。9年間の裁判の結果、政府はこの地域をアナング族へ返還。99年間の借り受け契約を締結。

紆余曲折をへて、現在の土地の所有権はアナング族へ。

2019年10月からウルルの登頂は禁止されています。

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それより以前にウルルを訪れた時。

登るかどうか正直最後まで迷ってました。

聖地にアナング族の人は登ってほしくない。

でも、せっかくここまで来たし、登りたい気持ちも。。。

そんな自分の気持ちを見透かすように、悪天候でその日は登頂中止に。

もしかしたら、迷うなら登らないほうがいいと、アボリジニの神様が決めてくれたのかな。




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