[五・一五事件ー橘孝三郎と愛郷塾の軌跡]保坂正康(2009,7,25)中公文庫. 443p. ☆☆☆
3段階の評価をつけます。
☆☆☆:読む価値あり
☆☆☆:暇なら読んでも損はない
☆:無理して読む必要なし
1974年1月に初版が出版されました。
50年近く前に出版された本ですが,次のような理由で,今こそ多くの若者に読んでいただきたいと思います。
五・一五事件は,日本がファシズム国家に突入していくきっかけとなったものです。
当時の日本の経済は世界大恐慌の影響を大きく受けて落ち込んで貧富の差が大きくなり,特に農村が崩壊して行きました。
一方,政治家・政党ともに派閥争いに明け