トピックス|北アルプス国際芸術祭
〇 北アルプス国際芸術祭、成果まとまる
昨年10月2日から51日間、アート会期として開催した北アルプス国際芸術祭は、会期中の来場者は、3万3,892人、受付を置く19サイトでの人数は延べ14万6,304人となり、多くの皆さんが鑑賞に訪れました。
秋の柔らかい日差しを浴びながら市内をそぞろ歩きで周遊し、作品を楽しむ姿が市内各所で見られました。
2回目となる今回は、デルタ株蔓延の第5波が落ち着いた時期の開催となり、医療専門家の助言に沿った感染対策を徹底し、その結果、会期中の感染事例は皆無で安心安全な中で無事閉幕しました。
芸術祭の観光消費額は県内で3.1億円、市内では2.1億円となり、経済波及効果4.0億円となり、地域経済への一定の効果につながりました。
また、全国各地からの来訪者に加え、SNSでのフォロワー数も19,146となりました。
また、新聞・雑誌、テレビ・ラジオ、Webでの掲載757本は、広告換算で3億9千5百万円となっています。
コロナ禍での準備運営には、作品制作や運営面で市民やボランティアサポーターの皆さんとの協働に制約がありましたが、「おこひる公堂」や「アテ」、スイーツなどの食プロジェクト、草木染のおもてなしプロジェクト、「美術展ベストセレクションin信濃大町」などの展覧会、演奏会などのパートナーシップ事業、まちの賑わい創出イベントなど、合わせて19イベント・プロジェクトに、多くの市民の皆さんが参加し、市内各地に芸術祭の広がりが感じられました。
今後もトリエンナーレとして継続的に、息の長い地域の芸術祭にしていくことが期待されます。
〇 芸術祭開催の財源は?
第2回国際芸術祭の2018から2021までの4年間の実行委員会の決算では、全体事業費は3億1千6百万円余となり、収支差額は約120万円の黒字となりました。その財源内訳は次のとおりとなっています。
見てお分かりの通り、市の持ち出しである一般財源は、3千9百万円、収入全体での構成比は12.5%とわずかで、国・県補助金や事業収入など、外から導入した大きな収入により賄われています。