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歌詞がちっとも頭に入ってこない野郎のぼくがおすすめしたい、雰囲気だけは確実にバツグンな音楽

こんにちは。ふじえといいます。

ぼくからは、これまでに自分にすてきなショックを与えてくれた、そしてその後積み重なっていく音楽体験の方角を示してくれた曲たちから、8曲ほど抜粋してご紹介したいと思います。
大学時代くらいにアンテナは畳んじゃったので、かなり前の音源ばかりではありますが、どれも色褪せず、20年以上聴き続けているものばかりです。

タイトルにもある通り、わたくしちょっと感受性に難があるのか昔から“歌詞”に共感したり関心を持ったりする能力が欠落していまして、それと関係あるのかないのか、好んで聴くのは気付けばインストものが中心になっていました。歌詞を見ずに歌える曲など1曲もありません(キリッ)。

のりくんのMixテープ

高校生くらいまでは、自分がどんな音楽が好きなのかいまいち分からず、“兄弟の影響などで音楽エクスペリエンス的に早熟”な友だちが聴いているロックを受動喫煙的に摂取していた感じでした。

高2ぐらいだったかなぁ。その頃に出会った“彼女の友達の彼氏”(のりくん・大学生)がレコードコレクターだったんです。ぼくの音楽体験的な転機は、そののりくんからもらったMixテープでした。

そのテープは、それまで向き合ったことのないようないろんな音楽の詰め合わせBOXでした。
彼の得意な守備範囲はジャズやソウル、ヒップホップを中心としたダンス音楽全般でしたが、そのテープはブラジリアン、トリップホップ、アシッドジャズ、ハウス、ロック、山下達郎なんかのメロウな歌謡曲もカバーしてた記憶があります。

例えばこういう渋いソウルなんて、尻が青いガキにとっては未知との遭遇でした。

▼ Gary Bartz - Music is My Sanctuary

「Musicはおれの聖域」とか言ってみたい。

そんなこんなで1本のカセットテープに「なんじゃこりゃー!」と大興奮し、ジャンルや洋楽邦楽にとらわれず“イイもんはイイ!”と思える感性でありたい、という気持ちが芽生えたような気がします。

とにかくいろいろ

そんなこんなで、ソウル、ジャズ、ロック、ポップ、ブラジリアン、ダブ、エレクトロニカ、アブストラクト・ヒップホップ、クラブジャズ、テクノ、ハウス、ドラムンベース、ワールドミュージックなどなど、浅くはありますが国内外問わずいろいろ聴きました。…というのが25年ほど前の話なんですが。

とりわけ“ジャズ”というワードには、それがクールな響きだから、というだけではない何かを感じていました。
自由、実験的な精神、即興芸術的な側面への憧れ…。未だくわしいルーツは理解できてませんが、当初から、“ジャズ”というワードが絡む周辺が気になって、かぎ回っていたような気がします。

えっ…!? まとめるのへたくそ!

げ! 無計画に書きはじめたら畳みかたがわかんない!! 曲紹介いきます!

お耳に合う音楽があるかはわかりませんが、ただ界隈では語り継がれている名曲揃いなので、しっくりくる曲があったら、ぜひヘッドホンでどっぷり浸ってみてください。おすすめは全部! いまの曲はひとつもありませんが、がっつり聴けるし、踊れる曲ばかりだと思います。

▼ Nightmares On Wax - Nights Interlude

ふじえのテーマソングと思ってもろて差しつかえない。長い夜が明けて朝日が微かに差し込む瞬間までを音楽にした感じ。

▼ INO hidefumi - Love Theme From Spartacus

キューブリックの映画『Spartacus』主題歌のカバー。大人のナイトライフをキメたい時の最初の1発に。いや、東京オリンピックの閉会式でもINO hidefumi氏の音楽は流れてたし、そんな軽い言いかたしちゃいかん。

▼ DJ Shadow - Midnight In A Perfect World

ヒップホップ史に残る名盤と評されるアルバムの代表曲ながら、1ミリもラップはない。ふじえが格闘家だったら入場時に流す曲。
アルバム全編通してサンプリングの手法のみで制作されており、ギネス認定されているそう。音楽におけるコラージュ芸術のひとつの到達点なのでは。


▼ Portishead - Glory Box

ビョークが好き、ビョークを知ってる、ビョークを食べたことがある、というひとは聴かないといけない、トリップホップとかいう括りが陳腐に聞こえてしまう、ブリストル発、伝説のユニットの名曲。

▼ Pharoah Sanders - You've Got to Have Freedom

ジャズが好きって言いたいけど、マイルス・デイヴィスとかビル・エヴァンスとかは言いたくない時にこれ!(←おれ!)
クラブでかかるとフロアがブチ上がる。

▼ Kruder & Dorfmeister - Jazz Master [K&D Session]

数々の実力派サウンドクリエイターがこぞって指名してきた、オーストリア出身のリミックス職人ユニットによる代表的なリミックス曲。
たった4曲で構成された彼らのデビューEP『G-Stoned』の完成度は、25年以上経っても全く色褪せない(Apple Musicにもあるよ)。

▼ DJ Q - We Are One

音楽で“キマる”って、これ聴いてるときのこと言うんじゃない? ってゆう骨太ハウスミュージック。英・Filterレーベルのクオリティはヤバかった。

▼ 藤原ヒロシ - Natural Born Dub [Riverside Christmas Remix]

藤原ヒロシがすごい音楽を作ってたってことに気付いちゃうかもしれない名曲。
元は、初期のUAをプロデュースした朝本浩文の楽曲で、それを川辺ヒロシがリミックスしたという若干ややこしい背景が。
朝の通勤のお供にすると至福のひとときが訪れる。


うーん。なんかやっぱり暗めで内省的で、切なくてメロディアスみたいな曲を多めに選んでしまう傾向。さらにこうして聴くと、ヴィンテージな感じのエレピをフィーチャーした曲を選びがちなのかな…。

いやいや、機会をもらって慣れないことしてみましたが、あらためて自分で気付くこともあるものですね。長々お付き合いくださった方、そして誘ってくれたもーちゃん、ゆーきくん、ありがとうございました!

※AppleMusicに無い曲もありますが、いちおうプレイリスト貼っときますね。



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