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ブラウンチーズって知ってる?

チーズ界隈ではこれまでも様々なブームがありました。
切ると中からクリームとチーズがじゅわわ~~っとあふれるブッラータ。

高秀ブッラータ

フライパンで焼くと外はこんがり、中はとろぉぉぉりのカチョカヴァロ。

カチョカヴァロタイプ ミルクのたまご

とろけたチーズがたっぷりかかったお料理はブーム関係なく人気。
チーズクリームをのっけたチーズティーなるものも微妙に流行った。


次なるブームでは?と言われているブラウンチーズとは

ブラウンチーズは、チーズの製造時に出る大量のホエイを煮詰めてつくるチーズです。ミルクの甘さがぎゅっと詰まったこのチーズは、お砂糖を使っていないのにキャラメルのような甘さを感じます。
ホエイを煮詰める過程でだんだん茶色くなっていくのでブラウンチーズと呼ばれているとか。
コーヒーや紅茶のお供に食べるのがノルウェーでは一般的だそうです。

高秀牧場のブラウンチーズ 
キャンディのように包んでいます


ホエイ(乳清)というのは、ヨーグルトの上澄みの液体と同じものです。チーズは、牛乳中の固形分である脂肪やたんぱく質を固め、水分を切って作ります。
製造時に使用する牛乳の量に対し、10分の1くらいがチーズとして出来上がる量です。
※作るチーズによって割合は異なります。

つまり、ホエイの量は出来上がったチーズよりはるかに多いのです。

ホエイプロテインでおなじみなように、ホエイはとても栄養価が高い液体です。工場で処理すればホエイパウダーとして使えるのですが、ホエイの量がとんでもないですからね、、、。それに、高秀牧場もそうですが、小さな手造りチーズ工房では工場のような設備もありません。高秀牧場には牛がいますので、出たホエイは牛に飲ませるなどして使用していますが、棄ててしまっているところもたくさんあるのではないだろうか。。。

そこで注目すべきがブラウンチーズです。
ホエイをじっくり6時間程度煮詰める、かなり手間と時間がかかるチーズですが、牛達が出してくれているミルクを無駄にしない、再利用できるという点でまさにサステナブルなチーズ!

味わいも濃厚かつ優しい甘さで、お砂糖をつかっていないなんて信じられないほどです。

高秀牧場は、ブームだからとこのチーズを製造しているわけではないんですよ。

チーズ職人の大倉が研究に研究に研究を重ね、やっと形にしてくれたブラウンチーズは、牛からの恵みであるミルクを一滴たりとも無駄にしない、という牛かうVacaの想いを体現してくれたものです。

無駄にしたくない、という酪農家の想いをチーズ職人が引き継いでくれるのはなんとも感慨深いです。

ほんとはただのブームにしたくないな。
ちゃんと、背景まで伝わるムーブメントになればいいな。


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