酪農体験に懸ける想い
「いただきます」を次世代へ
を企業理念として掲げる私たちは、子供たちへ向けての食育酪農体験活動を行っています。
観光牧場ではない牧場が、酪農体験をやるのって、結構大変なんです。
家畜伝染病の予防対策、安全の確保をしながら、通常の酪農業務もこなさなくてはいけません。
それでも酪農体験を提供する価値が絶対にあると思っています。
牛乳・乳製品は巷にあふれているのに、牛乳がどうやってできるのか、どこからくるのか、知らないことってとっても多いと思います。
牛乳って、生き物からいただいているものです。酪農は、生きている命を相手にするお仕事です。
酪農家として感じる想いはたくさんあります。
酪農家が酪農牧場で行う酪農体験は「楽しいだけ」じゃないかも。
(もちろん楽しい、美味しいは大前提だけど!!)
きっと、生きる上で大切なことに気付くと思います。
コロナ禍で、体験が全然受け入れできない中、実は増えたのが、いすみ市内の小学校からの体験依頼。
これまで酪農体験に関しては地元のお客様ってあまり多くなかったんです、、、。でも、コロナ禍で校外学習がなくなってしまい、なんとか子供たちが行けるところを地元で探そう、、!ってなってたようで、ほぼゼロだった地元の小学校が3校ほどきてくれました。
毎日給食で飲む牛乳が、牛という命ある大きな生き物が出してくれるものであること。
牛乳は、お母さんが子牛を育てるために出しているものを、人はわけていただいてるということ。
命を相手にがんばる酪農というお仕事のこと。
子供たち目線でお話しをすることで、必ず伝わることがあると信じています。
体験を行った小学校からは、感想をいただくことが多いのですが、「給食の残渣が減った」「いただきますをしっかりと言えるようになった」との声をいただくことも。嬉しくて震える。
地元の小学校の受け入れをして最も嬉しかったことは、体験前に
「高秀牧場きたことある人ー???」と聞くと、実に9割ほどの子供たちが手をあげてくれること。
高秀牧場ミルク工房をオープンして間もなく6年。たくさんの子供たちがジェラートをきっかけに牧場を訪れ、牛や酪農が身近な存在になってくれていると思います。
これまで体験に参加してくれた何千人の子供たちの中の1人でも、「将来の夢は酪農家です」と言ってくれたらいいな。その夢を後押しできる牧場でありたいな。
ここ、いすみ市から酪農の魅力を伝え続けたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?