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建築家と写真家

noteに写真を上げるようになって何年もたつが、勿論写真家でもカメラマンでもなく、本業は別にある。
一級建築士/構造一級建築士。一般の方は構造一級建築士という言葉は耳慣れないと思うが、一級建築士の中でも構造設計を専門とする、いわゆるアーキテクチャではなくエンジニアである。

建築士とは別に建築家という呼称がある。建築家という資格がある訳ではないし、そもそも建築家というものの定義がよくわからない。建築家協会のサイトをみてもやっぱりよくわからない。
だが、少なくとも私は建築士であっても建築家ではない。仮に私が建築家と名乗ったところで周りの人に苦笑されるのがオチだ。
逆に建築士の資格を持っていない有名建築家も存在する。(法令チェックや手続き関連をスタッフの建築士がやればいいだけの話で、建築家自身が資格を持っている必要はない)
私個人の認識であるが、建築家というのは資格の有無ではなくコンペの受賞とか大型公共工事などの実績で認められるものなのだろう。

さて。話は変わるが写真家という言葉もある。これもなんだかよくわからない。
プロカメラマンであればブライダルフォトグラファーとか報道カメラマンとか「写真を撮って収入を得ている人」で割とわかりやすい。写真教室の先生はどうだろう。写真家の先生とかがやってそうだが、写真家=写真教室の先生というのはいくらなんでも無理な定義だ。
そもそもアマチュア写真家という人もいるのだから収入の有無は関係なさそうだ。(とはいえアマチュア写真家も個展を開けば作品の販売もするのだろうからアマチュアの定義も曖昧なのだが)

つまるところ写真家というのも建築家と同じようなものなのかもしれない。本人が名乗ったところで誰も相手にしないし、それなりの実績があっての写真家というところか。
写真家の実績。個展の開催とかコンテストの受賞経験とか。イマドキならインスタのいいねの数というのもあるのかも。

ある方のプロフィール欄に「70歳までに写真家に」という一文があり、ずっとそれが頭に残っている。
私もいつか写真家と名乗れるようになれるだろうか。70歳までに。勝手にその意思を引き継いでみようかなどと考えてみたりする。(当人にとっては迷惑な話だろうが)


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