『気になってる人が男じゃなかった』友情と音楽と尊さ100%のマンガ
マンガ好きならご存知でしょう
X(Twitter)で絶大なる人気を誇る、新井すみこ先生の
『気になってる人が男じゃなかった』
本日は本作について、勝手に好きなところを書いていく。
百合や恋愛にあたる分類かもしれないけど、個人的には、熱い友情の青春マンガ。みつきとあやだけでなくて、周りの友達、家族もみんないい奴で、周りとの関係性の変化も描かれる。ロック好きにもグッとくる話が散りばめられているのもポイント高し。
次にくるマンガ大賞2023 Webマンガ部門1位、このマンガがすごい!2024 オンナ編2位にも選出されております。
Twitterへの投稿当初、おすすめTLに流れてきて、絵が上手いなーと軽く読んで以降、毎週日曜日が楽しみで楽しみで仕方がなくなった。
グリーンの画を見つけた時の高揚感たるや。
(毎週日曜日の午後に更新されます)
あらすじ
洋楽好きのあやの推しは、よく通うCDショップのおにいさん。しかし、おにいさんの正体は、実はクラスメイトのみつき。みつきはあやの存在に気づいているが、学校ではピアスやネイルは一切外し、地味に過ごしているためあやは同一人物であることに気づいていない。
やがてお互いを認知することになるのだが、この出会いが、音楽は1人で聴くものから、分かち合うものに変わっていく。そして、周りとの関係も変化し、それぞれが成長していく。突っ走ってしまう気持ちやもどかしい気持ち、心が通じた時の喜びが丁寧かつテンポ良く描かれている。
個人的好きなポイント
毎回尊い of 尊いなのだが、もう少し具体的に書くと、
人との距離感にリアルさを含めつつもハッピーな方向に持っていってくれるから読後感がいい。
みつきが心も行動も見た目もとにかくイケメン。
あやがかわいいだけでなくて、表情が豊かで、つい応援したくなる
画がきれい。時々ギャグっぽいかわいさもある。絵でメッセージや心情がしっかり伝わる(漫画としては当たり前だろうし漫画家さんに言ったら失礼かもしれないですが、ちょっとしたアイテムとか表情とかで物語る。絵を読む作品)
周りの友達とのエピソードでは、あるあるもありつつ、最終的にみんないい子だから安心して読める。みつきとあやが出会ったことによって様々な関係性が変わるが、みんなの成長に救われる。
おじさん(ジョージさん)の姪っ子溺愛ぶりが可愛い。
グリーンの背景とのコントラストが上手い、これにより他の漫画との差別化、この作品のアイデンティティが確立されている。
ロック、特に洋楽好きには、嬉しいミュージシャンや曲名が多い。
誰かと音楽を語れる嬉しさを熱すぎない温度感で描いている。
Twitterマンガならではの、現実の出来事ともリンクし、同じ時期にみつきやあやと同じ喜びを噛み締められる。(レッチリのライブ、Foo Fightersのアルバム発売のエピ)
1巻のキャッチコピー:「世界がはじまる音がした」UNISON SQAURE GARDENが好きな私にとって、センチメンタルピリオドやシャンデリア・ワルツを思い浮かべるワードでハッとした(関係はないと思われる)。音楽の意味というか力というか、音楽が繋ぐ2人の人生をうまく表している。
総じて、尊いを存分に享受できるので、ぜひ長く続いて欲しいし(紙で家に保管し続けたい)、まだ読んでない方もチェックしてみて欲しい
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最後に私の願い。
この絶妙な空気感はアニメにしてしまうと良さが半減する気がしているが、もしもアニメ化なんてことがあれば、絶対オープニングもエンディングも洋楽で固めていただきたい!!(お金えらいことになるかしら🤔)