夢日記756 ~ 頭に浮かぶ生放送現場 ~
私が留守番をしていると、部屋の電話が唐突に鳴った。私は慌てて立ち上がり、受話器を手にした。電話の相手は知らない人であり、妙におどろおどろしい声でこのように聞いてきた。
「『穢れ刃(けがれやいば)』をご存知ですか?」
私は、何のことだかサッパリわからなかった。しかし、突然、私の頭の中に、生放送のテレビの撮影現場のようすが浮かんだ。どうやら、その生放送の撮影現場で、テレビ局内で昔から保存されている電話番号にテキトーにかけて、今でもその電話番号が使われているかどうかを確認しているらしい。そして、私の頭の中に浮かんできた撮影現場の映像の中で、ファックスのような機械から1枚の紙が出てきた。そこには、私の名前が描かれていた。生放送の撮影現場で、自分の名前が書かれた紙が出てきたわけなので、私は個人情報の漏洩ではないかと動揺した。しかも、その紙に現場のスタッフが貼りつけた写真は、私の写真ではなく、まったく知らない小太りの中年男性の写真であった。
以上のような事態にどう対応したものかと私が混乱していると、電話の相手は再びおどろおどろしい声であれこれ話しかけてきた。私は、「このさい、撮影をメチャクチャにしてやろう」と思った。そこで、私も必要以上におどろおどろしい声で受け答えをした。互いにおどろおどろしい声でやりとりを始めたことで、おそらく生放送の現場はグッダグダになっているのだろうと想像しながら起床。
< 完 >
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