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夢日記860 ~ 百姓の駅 ~
出勤の際に地下鉄の駅までやってきたら、後ろから友人のTくんが猛ダッシュでやってきた。彼は、電車がきているというような意味のことを言いながら、私を追い抜いて去っていった。私と彼の目的地はいっしょだったので、私は彼を追いかけて、ホームに向かって猛ダッシュした。
階段を駆けおりてホームに向かっていたとき、ちょうど列車がホームに入ってきた。車掌の「百姓! 百姓!」という声が響き渡り、私はその列車の行き先が「百姓」という駅であると初めて知った。
Tくんは、やってきた列車に迷いなく乗り込んだ。私もドアの前までやってきたが、このタイミングで私は急に正気に戻り、真顔で車両をみつめながらホームで立ち尽くした。私が黙って車両を見守る中、ドアが閉まった。そして、車掌の「ノヴァ、百姓! 百姓!」という叫び声とともに、列車は駅から出ていった。
< 完 >
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