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夢日記634 ~ 不審な行動をとる教師 ~

 ある日、私は職員室内で、S先生(20代・男性)に行動に違和感をおぼえた。彼が着ているスーツがずっと湿った状態であるように見えたうえ、彼の髪には白いチョークの粉がついていたからである。

 私が彼のようすを観察していると、彼は濡れた雑巾を手にして職員室内をいったりきたりしながら、あちらこちらを拭いていた。そして、彼は合間合間で、その雑巾を自分のスーツや頭にくっつけていた。

 私は、彼のそのような奇妙な行動を目にして、さらに観察を続けた。すると、彼はバレないようにコッソリと、他の先生方の衣服などにもその雑巾をくっつけていた。そのため、多くの先生方の衣服が徐々に湿っていっていた。

 後日、私は退勤時にM先生(約30歳・女性)から声をかけられた。M先生は、「不思議なことがあるんです」と言いながら、私に相談をしてきた。相談内容は、「なぜか自分の服が濡れている感じがする」というものであった。私は、S先生のしわざであると確信して、M先生にS先生の奇妙な動きについて説明した。

 その後、私とM先生はさらに情報交換をするため、屋台のお店に行って酒を飲みながら話すことにした。その店に向かう途中、雨が降ってきた。小雨だったので、始めのうち、私は傘をさしていなかった。しかし、M先生が傘を開いて私を入れてくれたので、私は申しわけなく思って、自分の折りたたみ傘を取り出した。私が取り出した傘は、明治時代か大正時代に作られたような古めかしい傘であった。私がその傘を開こうとしたところ、なぜか傘がひしゃげた状態になってしまった。私が不審に思って傘を観察してみると、傘に使われている留め具が破損しているように見えた。

 その後、私はなんとか留め具を直そうとしたが、留め具の一部が完全に折れてしまったため、傘は使いものにならなくなった。

                             < 完 >

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