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『あなたへの花』PC2 糸賀大亮 キャラ作成

 TRPGをやると自制心がないから0時にセッションが終わっても興奮して翌日仕事なのに4時まで起きてしまい、結果として生活が破壊されることでお馴染みなので私もセッションが終わった瞬間に手刀で気絶させてもらいたいんですが、そういう感じでブラムンのキャンペーンに参加して自制心を鍛えられることになりました(そのような経緯ではない)(ありがとうございます)

 周りの人が、こういう考えでPCを作ってるよ! というのを書いてて、非常に参考になるので、私も書いてみようかと思います。まだセッションが始まってないので、当然シナリオのネタバレなどはなく、勝手に高まって怯えているだけです。よろしくお願いします。

 いただいたHOはこれ。

皆川彩花(みながわ あやか) 
高校二年生。あなたの友人
長く病を患っており、入退院を繰り返しているが明るい少女
あなたは狩人だ

 つまり、明らかに(男子)高校生の狩人をやることを想定したHOです。

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 ふぐりも最初はこう言うてます。
 ただ問題があってですね。
 私が高校生を作るとですね、多くの場合で人の心やデリカシーを失ってしまいあんまり苦しめなくなるので(困った個人的な事情すぎる)、できるだけHOに合わせながら、高校生以外の、できれば自分がもう少し扱いやすい上の年代のキャラクターを想定することにしました。
 ブラッドムーンは初心者で、この段階ではワールドセクションもちゃんと読めてなかったので、GMのさかなさんから世界観の説明を受けた上で、ワードを並べてみました。

吸血鬼と戦う 銃刀法違反に弱い 気の触れた武装チンピラ

 あんま一般市民からは理解を得られてなくて、追い詰められているけどモンスターと戦わなきゃいけない、やべー人たち。チンピラだから治安悪いしモラルも低めになりがちで、すぐ死ぬ。
 とりあえずそれをふまえて考えたのがこちら。

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 Twitter漫画じゃない。
 完全にふざけてますが、この発言にはちゃんとした理由があります。
 PCは吸血鬼と戦ううえで大怪我を負う危険が常にあるわけですね。
 大怪我を負うと入院する。入院すると入退院を繰り返している病がちの女子高生と仲良くなれる。これです。
 という感じで、とりあえずは『高校生ではない奴がどうして女子高生と友人になんかなれるのか』という不自然さを埋めました(※埋め切れないのでは? 説があったため、GMに彩花ちゃんの元気な友人を用意してもらいました)せっかくなので、これを起点にキャラを考えていきます。

 ブラッドムーンのPCは吸血鬼を狩るハンターですが、ただの人間であるため吸血鬼よりは弱い。
 弱い人間が吸血鬼を狩るためには徒党を組む必要があるため、ハンターはチームで行動する。
 このPCもチームで行動してたけど大怪我を負う事態になった。つまり、彼の所属していたチームは全滅したに違いありません。一緒に行動していたチームが全滅し、失意の中で病の女子高生と出会い、彼女を心の拠り所にしていく。PCはNPCを大切に思い、NPCを守りたいと思っている方が必死になれるので、こうして護るというモチベーションを高めておきます。許してくれ、頼む、俺に女子高生を守らせてくれ。頼む…………
 ただ、彼女に依存しすぎないようにしなければいけない(気の触れた武装チンピラが矛盾なく女子高生に入れ込みすぎると危ういし、何より葛藤があった方が面白い)ので、節度を守ってもらえるように入れ込みすぎない理由をつけました。彼女にフラれた男です。
 これはただの趣味です。
 この時、ほかのTRPGやセッションで、男にフラれた男、男にフラれた女、妻子を亡くした男、ただただ素手でピクルスを食べる男、石田彰と櫻井孝宏と優希比呂を合わせた声で喋りそうな男などを動かしており、フラれた男がアツかったため(常に熱い)そのようにしました。

 気の触れた武装チンピラは、吸血鬼の存在を周りに信じてもらえない哀れな存在なので、一般人の彼女は心配をしてくれるけど事情を話すわけにもいかず、一人で追い詰められ、明るく人懐こかった人相も変わり、言葉も荒くなり、癇癪を起こし、夜とか叫んで目を覚ますようになっていく。彼女は事情も話してくれねえヤバくなっていく男を支え切れなくなって捨てる。フラれたショックの中にいるまま狩りに出たら、その戦闘でチームが全滅して、自分も重傷を負う。もしかして、自分が上の空でなにかミスをしたせいではないか……?

 書いててちょっと追い詰めすぎな気がしてきたな。まあ、セッション中に戦う意志を失って夜行列車に乗って北海道へ逃げたりしない限りは追い詰めすぎて悪いことはないので、これでいきます。
 彼女がいて浮かれてる(いた)ぐらいの年齢が良さそうなので、親許から離れて一人暮らししている男子大学生としました。親許から離れていると、精神的ケアが行き届かず、自由に動けるので、非常に都合が良いです。その上、生活費もある程度保証されるし。

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 このようになりました。
 これでとりあえず狩人をやるモチベーションは完璧です。
 彼女にフラれ仲間を失って精神的にベッキベキに折れた吸血鬼狩人が、女子高生と仲良くなって彼女の身を案じることで人間性を取り戻していく。
 吸血鬼は存在する以上、ふたたび狩りに身を投じなければならない。しかし、狩りに向かうと、チームが全滅したのは自分のせいだった気がして自責の念に苛まれ続ける……個人の持つドラマとしてはバッチリです。
 ここから、狩人としてのこのPCがどのような存在かを肉付けしていきます。

 ブラッドムーンには色々武器があるのですが、その中から普通の男子大学生が扱いやすそうで、吸血鬼を殺すという武器という点が良いなと思ったので、杭をチョイスしました。
 また、所属する組織も選べます。チームに所属している、男子大学生、狩人、今まで生き残って来れた、などの要素から、クラブを選択。
 日本の警察なので安心感があるし、死んだチームのみんなも殺伐とかしてなくて優しくていい人たちの方が死んだ時のショックがでかい。全員年上で、同じ組織に所属してた方がいいんじゃないかな、という思惑です。あと、権力はやっぱ強いので。権力は全身に重傷を負って入院してもその理由を適当に親や社会にでっち上げてくれる。頼もしい(万能ではない)
 そういうわけでGMと色々話しながら描いたイメージラフがこれ!

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 左が在りし日の姿です。
 大学デビューで染めた髪もすっかり黒く戻り、どう見てもろくに風呂に入れてないし寝れてないヤバい男になりました。笑顔も見られず、手には杭が滑らないよう、木のトゲが刺さらないように軍手をつけています(軍手は安いから、血で濡れてもすぐ買い換えられる)
 うん、かわいそう。

 かわいそうな男のイメージがおおむねできあがってきたところで、いよいよしっかりデータを組んでいきます。実はこの間が一ヶ月ぐらい空いてます。まあセッションは四月なので。
 マジでこのゲーム初心者なので、考えることが比較的少ない打点が出るアタッカー武器であり、しかも全体的にアビリティが素直で強い杭はありがたいです。ゴリラは何人いても困らないというGMとスーパアドバイザーの言葉を心の支えに、俺が一頭目のゴリラになるぞと意気込み、とりあえず組んでいきます。
 このゲームは武器を二つまで選べるのですが、考えることを少なめに、判定が有利になる興奮剤も多めに確保しておきたい(このゲームは初期アイテムが三つだけで、武器がアイテム欄を使う)ということで杭単です。
 できました。

https://character-sheets.appspot.com/bloodmoon/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY14PDzwIM

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 目が死んでる。
 フツーめの名前にしたかったので、糸賀大亮(しが・だいすけ)としました。
 糸賀という苗字は『職業・殺し屋』というエログロナンセンス必殺仕事人まんがの主人公、志賀了からです。志賀くんは妻子を殺した男なので。
 大亮は人を殺して絶頂したりはしないです。

 さて、キャンペーンのレギュレーションとして、幸福と背徳を持つように言われております。
 幸福はシナリオ指定幸福の彩花ちゃん(すっごくかわいい)(幸福、破壊されないでくれ)(頼む………!!!)
 背徳は考えに考えたのですが、結局むかし所属していたチーム、Cチームとしました。背徳は叶えられてはいけないと分かりながら望んでしまう、ハンターの後ろ暗い部分です。破壊されると、望みが叶います。叶っちゃいけないけど叶えたい、叶ってしまったらまずいけど、まずすぎるとキャラが崩壊してしまう。匙加減が必要です。
 『いなくなったみんなに生き返ってもらいたい』だと背徳感があんまりなく、叶えられてしまった時のヤバさとかデメリットが少なそうなので、『そうすることで自分せいでみんなが死んでしまった、という罪悪感がなくなる気がするから』という自分本位な事情を付け加えました。
 背徳が破壊されて望みが叶ってしまった時、ハンターはそれがなぜいけないことなのかさえ忘れてしまうらしい(やばそう)のですが、正確にはまだうまく想像できてないので、とりあえず強くぶつかって後は流れで! ドライブ感に任せます。
 あ、あと、死んだCチームの面々の名前もつけました。

『トクさん』小春德光
 クラブ所属。元刑事のホームレス。新聞紙は服の下に入れとくとあったかい。
 杭の扱い方を大亮に教えた。本人は長銃を使っていた。

長内孝太郎
 クラブ所属。警察官。小春の部下だった。真面目で清潔感がある。槍を持っていた。

長内真礼
 クラブ所属。警察官。孝太郎の妻。ゆるふわで優しい女性。拳銃の名手。

 みんないい人たちでしたが、大亮のせいで死んでしまいました。いや、悪いのは俺じゃねえ! 吸血鬼が、吸血鬼さえ倒せば……! 許さねえ! 吸血鬼!
 今気づいたんだけど、彼女の名前決めてなかったな。セッションまでに決められたら決めます。

 まだセッション前で、周りのキャラもどうなるか分からない状態で完全に気が早くキャラクターをメイキングしています。まだ自分のことしか考えてない。
 ほかのみんなはめちゃくちゃ関わるのが楽しそうなキャラを構築してるし、いち早く社会性が限界のキャラを作っといて完全に正解だなと思いながらセッションを待っています。

 このように、楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。これがセッションでどうなってしまうのか楽しみです。許してくれ。

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