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60歳の年俸制職員が挑んだ「Hardening 2024」 ~勝利の裏にある学びと悔しさ~

こんにちは、私は大学に勤める、60歳の年俸制職員(非正規雇用)として、今年の「Hardening 2024」に挑み、チーム優勝という成果を達成することができました。今回の経験を振り返りながら、どのように取り組んだのか、何が学びだったのかをここにまとめます。

スキルセットの公開:ゼロからのスタート

最初のスキルセットのチーム内公開時点で、正直に言って自分の技術力はほぼゼロでした。これは当初、自分へのプレッシャーを感じた部分です。しかし、事実を受け入れ、前向きに学び始めることが成長への第一歩になりました。のみぞうさんの本を読みながら、いろいろ想像していました。

積極的な参加:オフ会やミニハードニングでの経験

「ひよこまめ教習所」「ミニハードニング」「顔合わせオフ会」などのプレイベントには積極的に参加しました。生成AIの助けを得ながら準備進めました。VMの構築やLinuxの脆弱性チェック、バックアップ手法など、徐々に理解が進みました。しかし、この程度の技能では競技会当日に、到底役立たないだろうことも予想がつきました。
競技で何もできなくても、沖縄の観光はできる、と自分を奮い立たせていました。

ビジネスサイドへのシフト:当日を迎えて

ビジネスサイドに特化する戦略を選びました。ところが、更新された事前資料の理解が追い付かず、自分でも役立てそうな技術情報を見落としてしまっていました。さらに、ビジネス経験者として、当然疑問に思うべき、稟議書の回覧部分など、踏み込みが足りませんでした。

JV(Joint Venture)制の導入と迷い

今年の競技では新たに導入されたJV制があり、15チームが3つのグループに分かれて競い合いました。技術リーダーがJVリーダーにも立候補してくれたため、私はその判断に任せましたが、「JVで何をすべきか」を深く考えなかったことが反省点です。

Market Placeの活用:支援の差異

Market Placeで技術チームには購入した技術支援が提供されました。ビジネスチームは独力で設定を行う必要があり、初動が遅れてしまいました。また、請求書も最後まで発行できないままで時間切れになりました。ここでの教訓は、どのサポートが期待できるかを事前に確認し、計画的に対応することの重要性です。

セキュリティの盲点:メールアカウントと代表アドレスの活用

後の振り返り会の中で、攻撃側の川口さんによる解説を聞くと、自分でもできたはずの対応が、かなり存在していたことがわかりました。例えば、メールの確認不足。「user01〜10」のアカウントから3つしか確認しておらず、必要な対応を逃していたミスに気づきました。また、ユーザーを束ねた代表メールアドレスを作成すれば、より効率的なメール対応が可能だったことも後悔しています。

防御の成功:Microsoft Defenderによるマルウェア防御

Windowsのログから、Microsoft Defenderがマルウェア攻撃を阻止していたとを教えてもらい、セキュリティの確保に効果的だったことを実感しました。停止期間がほぼ無かったことから、売上が順調に伸び、最終的にリーダーの判断でトマトの値段を倍にするなどの戦略が功を奏しました。

JVチーム間の共有不足とメンターの指摘

メンターのぐっさんから「JV同士で一緒に座らないのか?」と問われ、自分がJV間の連携にまで考えが至らなかったことに気づきました。脆弱性の報告にJVのメンバーを加えることや、MPの支援から得た知識もJV内で共有するなd、いくらでも改善できる点はあったと反省しています。

悔しさの残る勝利:学びと今後の目標

最後に振り返ってみて、売上や順位という結果以上に「もっとできたはず」という悔しさが残りました。年長者としての知見や想像力は、技術初心者が邪魔しちゃいけないという卑下の気持ちの下で活かせなかったと反省しています。
一方、今回の挑戦が、個人では成長の一環として実を結び、派遣していただいた大学にではセキュリティ構築を進める一つの成果、さらに今後未経験からHardeing競技会に挑戦される方にとって明るい話題となることを願っています。

まとめ:経験を糧に次のステップへ

「Hardening 2024」での挑戦を通じて、単なる勝敗以上の学びを得ることができました。今回得た知識を活かしてセキュリティの啓発や、来年挑戦するはずの人材への後押しにも取り組んでいきたいと思います。

最後に、20代の若者や中堅、まだ若い指導者の中で、受け入れてもらって学びに参加できたことが何よりもうれしかったです。この経験を通じて、世代を超えた学びの重要性を実感しました。
このようにして、私は「Hardening 2024」での挑戦を通じて多くのことを学び、成長することができました。次のステップに向けて、さらに努力を続けていきたいと思います。

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