MLB賞レースに感じた素朴な疑問

　先日大谷がMVPを取りましたが、選考を見て「日本とは違うというか、理解できない」と思ったので、今日はそれがお題です。

　大谷が圧勝してMVPを取ったのは文句のつけどころがないのですが、ノミネーションされた三人の中で、捕手でHR、打点王を取ったペレス（ロイヤルズ）が選外だったのは不思議でした。

　日本でも捕手で打撃タイトルを取ったのは、野村、古田、阿部、森など歴代数人しかいないと聞くので、捕手が打撃タイトルを取る難易度を考えたら、二冠を取ったペレスが選外だったのはなぜ？と疑問しかありません。日本の感覚だったら、大谷がいなかったらMVPをもらってもおかしくない、いやもらうべきと言っていいのですが。

　ナ・リーグのMVPはノンタイトルのハーパー（フィリーズ）というのも不思議でした。MVPは打率ターナー（ドジャース）、打点デュバル（ブレーブス）、HRタティスJR（パドレス）の三人の中の一人だろ？としか思えないのです。

　ナ・リーグのサイヤング賞でも20勝3敗防御率2.96のウリアム（ドジャース）が7位と伸び悩み、受賞したのは11勝5敗防御率2.43のバーンズ（ブルワーズ）というのが意外でした。日本だったら、20勝投手を差し置いて、11勝の投手が沢村賞を取るのはありえないでしょう。もしありえたら確実に炎上します。

　MLBの賞レースを見ると、「MLBでは日本とは違うデータなり指標が評価されている」と感じられます。いっそのこと、「今までのタイトルより評価されているデータをタイトルにした方が手っ取り早い」と、最多勝利が廃止されて最多QSがタイトル化されるかもしれないですね。

追記　MLBの賞レースで羨ましいのは、記名投票なので選考理由を記者が明らかにできるところですね。大谷が新人王をとったとき、大谷に入れなかった記者が「大谷は日本で実績を積んでいるので、新人扱いするのはどうかと思ったので、入れなかった」というのを聞いて、もっともだと思ったし、「日本はマイナーリーグではない」というリスペクトを感じて嬉しかったですね。

　日本のウケ狙いのような得票を見ると、記名投票にして、記者に投票理由を言わせろよ。と強く思います。