組織開発と健康経営を混ぜてみた。
iCARE公式ブログをご覧のみなさん、おはこんばんちは。iCARE Advent Calendar 2023、12月8日担当の中野雄介です。アイキャッチの画像は、今回のブログタイトルで生成AIさんに作画してもらったらこうなりました。とても気に入っています。
前回はとてもふざけたブログを書き納めました。
とてもふざけた割に大した反響もなかったのですが、その後サービス案内をしてくださった方が、「なんですかあの顔は!ハハハ!いや、人間あんな顔できるんですね!アハハハ!」とオンライン会議に入室するやいなや大爆笑をしてくださり、その後の良いコミュニケーションに繋がったため、自分はこの瞬間のために渡欧したんだなぁと合点がいきました。
さて、今回は前回の内容と打って変わって、とても真面目な内容です。この高低差というか騰落度合いが、上がってんのか下がってんのかははっきり言えないところではありますが、組織開発やるなら健康経営がオススメだぜ!って感じの内容を今回は書いてみたいと思います。年の瀬ですからね。はい。
それでは、いってみましょう。
組織開発について
令和に生きとし生けるみなさんならば、『組織開発』という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれないですが、その言葉が指す意味まで知っている方は少ないのではないでしょうか。
まずは、生成AIさんにお尋ねです。
少々難解な回答が返ってきましたが、『組織開発の探究』という書籍では、組織開発を「組織をworkさせるための意図的な働きかけ」と定義しています。その他にも、”間”に着目したアプローチだとか、メンバー同士の関係性の質を向上させることだとか、そんな感じのサムシングです。
経営と社員の間、上司と部下の間、社員同士の間、そういった組織内に存在す"間"における関係性の質を向上させる意図的な働きかけ。これは組織によっても多少異なるとは思いますが、その多くはコミュニケーションプロセスに対するアプローチであると自分は認識しています。
そしてこのコミュニケーションは、無形資産を扱うようなテクノロジー企業では特に重要なものだと思っています。
たとえば、トヨタ自動車さんのような有形資産を扱う会社では、クルマという価値を生産ラインの中で生み出します。この生産ラインが優れていて、素晴らしいクルマを短期間でたくさん生み出すことができたら、その競争優位性は計り知れません。実際、トヨタ自動車さんは「トヨタ生産方式」という独自の生産管理システムを築き上げたことで、他に類を見ないクルマづくりを実現し、世界のトップに上りつめたわけです。つまり、事業価値を生み出すプロセスには競争優位性が宿っているというわけです。
では、無形資産を扱うような会社では、何がその競争優位性を生み出すのか。それがコミュニケーションです。有形資産を生産するような会社と違い、目に見えるような機械や生産ラインはなく、無形資産を生み出す工程は組織内におけるコミュニケーションに集約される。だからこそそのような会社では、事業価値を生み出すプロセスとしてのコミュニケーションの在り方は極めて大切なのです。
その組織内のコミュニケーションを滑らかにし、上質化していく手法が、『組織開発』であるというわけです。なんだか意味のあるものに思えてきましたよね。
ちなみにこのへん深掘りたいという方がいらっしゃいましたら、いつも参考にさせてもらっているCULTIBASEさんの下記の連載が面白いのでぜひ。
健康経営について
続きまして、健康経営について触れていきます。またもや頼みの綱である生成AIさんを召喚します。
「企業が従業員の健康を重視する経営手法」という点については、優良な健康経営を実践している法人を顕彰する健康経営優良法人認定制度では、①理念・方針、②組織体制、③施策・実行、④評価・改善の4つに取り組む構成になっています。
また、「さまざまな施策=③施策・実行」という点では、健康診断やストレスチェックや長時間労働といった法令遵守の内容から、食生活改善や運動習慣の定着、女性の健康や育児・介護支援、生産性低下要因となる睡眠や肩こり・腰痛の防止策など、多数のジャンルに関する施策に取り組んでいくことになります。
「働くひとの健康を世界中に創る」というパーパスを掲げているiCAREも健康経営に取り組んでいるのですが、そのさまざまな施策を展開していく中で繰り広げられる様子を見て、ふと気づいたことがあります。
明らかに社内のコミュニケーションが増えるんですよね。
食事や運動、睡眠や肩こりなど、自分が日頃抱えている健康の悩みだったり、興味を持っている施策・イベントに人が集まってきて、コミュニケーションが始まる。共通のテーマを抱えていることもあり、コミュニケーションが弾む。そうやって業務上接点のないメンバーたちであっても関係性が結ばれていく。健康経営に取り組むと、そういった現象が起きるのです。
この現象はリアルの場に限らず、リモート中心の職場でも効力を発揮すると思っています。たとえば、上記のような独創性あふれる施策展開によって、その施策の中心にいるメンバーたちの人間性が言葉を介さずとも伝わることもあります。無論、オンライン上で初めてコミュニケーションを取る際にも、その心理的ハードルを下げてくれることにも繋がります。
iCAREでは、健康経営は全社で取り組んでいくものとしており、施策ごとに社内のいろんな人にリーダーをどんどん任せながら取り組んでいます。そうすることで、リーダーとして前面に出るメンバーたちの意外な一面も見えて、コミュニケーションが更に加速していく。そんな恩恵が、健康経営の取り組みには隠されているのです。
iCAREの健康経営、気になるやん!という方は、こちらをご覧ください。
組織開発と健康経営
ここまで読んだ方はもうすでにお察しがついてるかもしれませんが、組織開発やるなら健康経営がオススメだぜ!というのが今回の主張です。
「健康」というテーマをあえて手段にしながら、社内のコミュニケーションを創り、滑らかにしていくことを目的に据える。そうして、事業価値を生み出すプロセスとしてのコミュニケーションが上質化することにより、やがてコミュニケーションが競争優位性へと昇華されていく。当然、社員たちの健康にも良い影響が生まれる。一石何鳥かわかりませんが、ステキなことじゃありませんか。
たとえば、映画の中でも「伏線」というものがあって、それが途中に隠れていて後半にそれが回収されることで、観客を魅了したりすることがあります。この伏線が本線のストーリー中に「ここが伏線ですよー」なんて注釈が入れられてたら、全然おもしろくないし、観客も興味を持たない。本線に隠された伏線があるからこそ、ストーリーは厚みを増し、人々を惹きつけるのだと思います。
今回綴った内容もその構造に近いと思っていて、本線のストーリーは組織開発になっていて、その伏線として健康経営があることで、それら2つが相互補完的に機能し、社内における求心力と遠心力を働かせられる施策として初めて成立するんだろうなと認識しています。
また本件に限らず、本線と伏線のデザインは組織づくりをする上で個人的に心がけていることでもあったりします。組織開発が上手くいかない、健康経営が活性化しないという課題にぶつかった際には、本線も伏線も区別しないままに、本来は伏線であることを最初から露わにしてしまって施策全体の魅力を損ねてしまっていないか?を見つめ直してみるようにしています。
てな感じで、組織開発と健康経営について書いてみました。「iCAREさん、なにやら愉快そうな会社じゃないのサ」と感じた方は、ぜひ一度お話させてください。
中野雄介会のお知らせ
ここまではすべて余談でして、下記が本題です。同姓同名の”中野雄介”が集まる、中野雄介の中野雄介による中野雄介のための中野雄介会が、4年ぶりに開催されます。お知り合いに”中野雄介”さんがいらっしゃいましたら、ぜひともご紹介ください。
(稀に一文字違いのなかのゆうすけさんをご紹介いただきますが、その場合は「二軍の方」と呼ばせていただいいております)