見出し画像

SONY NW-A105

Apple musicを使い始めてから、iPhoneとJabra elite 65tで音楽を聴いていたのだけれど、どうしても音楽専用プレイヤーで、有線イヤホンで聴きたくなって買ってしまった。

もともとWalkmanのヘビーユーザーで、中学生の頃に買ったポータブルMDプレイヤーに始まり、このA105で6台目の購入になる。

月に何枚もCDを買って洒落にならない出費だったため、結婚を機に(?)月1000円でストリーミングし放題のApple musicに加入した。そのときWalkmanともお別れしたのだけれど、やっぱり僕は音楽は音楽専用機で聴きたいという欲望を消し去れないでいた。

そんなときに発売したのがこのA105だった。こいつなんと、WalkmanなのにApple musicが使えてしまう。Apple musicの何万曲というライブラリを、Walkmanの高音質で楽しめる。そんな夢のようなことが…とほとんど躊躇わずに購入した。

結果、音楽再生機能についてはとっても満足している。奥行きがあって、音の一つ一つを丁寧に拾って耳に届けてくれる。音楽のために作られた端末なんだなあ、とつくづく感じさせる。ストリーミングサービスの楽曲も、iPhoneで再生しているときと質感がまるで違って聞こえる。データを再生しているだけではなくて、音楽として組み立て直されているような印象。

昔のSONYって高音がめちゃくちゃ耳に刺さっていた印象があったけれど、別段そんな印象はなくて、バランス良い感じ。イコライザーでいくらでも細かく調整することができるし、Clear Audio+という機能を使えばAIが勝手に最適なバランスに調整してくれる(たまになんで!?って面食らう調整をすることもあるけど)。

例によってハダカで持ち運びまくってなかなかに傷だらけのボディ。

端子がいつものナゾのWalkman専用端子から、Type-Cに変更になった。これは本当にグッジョブ。microSDにも対応していて、64Gのを挿している。本体の16Gのメモリはほとんどシステムに食われてしまっている…

側面に物理ボタンがあるのもいい。特に音調調節ボタン。大きくて押しやすく、100段階で調節できる。

ただ、Apple music等のストリーミングを可能にするために、今回は端末にAndroidを搭載していて、それがなんとなく音楽への没入感を妨げているような気がしてしまう。そしてバッテリーの減りが異常に早い。ちょっと使い続けると、数時間で間に残り数%になっている。昔のWalkmanは何日放っておいても充電がない!と慌てたことなんかなかった気がするけれど…ソフトウェアアップデートとかで多少マシになったけれど、これは本当に、なんとかならないものか。

ストリーミングが主流になって、音楽コンテンツの消費スピードが僕が子供の頃の倍以上になっている中で、じっくりと新譜アルバムを聴いて、その世界に没入するっていう体験がほとんどなくなった。ファーストタッチでどれだけがつんとくるか、みたいなところでしのぎを削っている中で、音楽再生専用機を買って、端末の容量を気にしながら厳選してダウンロードして音楽を聴いているという行為そのものに、僕は価値を感じ、満足しているのだと思う。それは、忙しい日々のBGMでしかなくなっていた音楽に、もう一度居場所を作る行為とも言える。正直、仕事しながらWalkmanで音楽を聴いていると、手が止まる。効率悪い。集中できない。
だから、買ってよかったと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?