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経験も経歴も多種多様! ソフトウェア開発チーム座談会<後編>

組み込み設計から完成品開発までこなすモノづくり企業ユー・エス・イー(USE Inc.)。
エンジニアにインタビューし、エンジニアの魅力や、エンジニアとしての仕事の流儀、今後の展望などをお届けします。


今回お話を聞いたのは、リーダーと3名のメンバーからなるソフトウェア開発チーム。座談会形式でのチームインタビューをお届けします。
<前編はこちら>


社内コンテストを機にゼロからのモノづくりに挑戦

年に1回行われる社内コンテスト。2022年から開始し、今年で3回目を迎える。

―昨年のUSEコンテスト(※1)の話をお伺いできますか?

※1 業務内・研究開発等で作成したものを対象とし、年に1回開催する社内コンテスト。説明資料の作成、デモを含むプレゼンテーションも行う。役員と新入社員による投票で賞を決定。最優秀賞は賞金5万円、その他入賞作品にも賞金が贈られる。YAさん、SSさんは試作とプレゼンテーションを担当。MSさんともう一方ベテランエンジニアも同じチームとして参加した。

MS「もともと業務上で気圧や自転車の傾き、タイヤの空気圧をセンサーで測定し、無線でそのデータを集積してログとして表示するセンサーロガーを試作として作ってほしいという依頼がありました。

ある程度経験のあるYAさん、ほぼ経験のないSSさんに声をかけたのは、せっかく取り組むならばBLE通信に関して知識のある人を増やしたいという意向もありました。センサーに詳しいベテランエンジニアにはアドバイザー的な立ち位置で参加していただいて、私は進捗管理をしながら見守っていたくらいです。実際の発表も作ったお二人にしてもらいました。

普段は規模の大きいシステムに携わっていて、ゼロからモノを作る機会もなかなかないのでこの試作で経験してもらいました。」

―実際にゼロから作ってみていかがでしたか? それまでの業務との違いはありましたか?

YA「試作開発は初めての経験で本当に作りあげられるのか不安もありましたが、最終的に4つのセンサーのデータを接続したマイコンで全て受信でき、自分のエンジニアとしてのレベルが上がったなと感じました

私がそれまでの開発で経験した通信規格はBLEだけだったので、SPIやI2Cといった別の通信規格をゼロから勉強して、知識をつけることもできましたね。」

SS「私はこの試作開発で経験した事全てが、今の自分の自信に繋がっています。入社したばかりでマイコンに関しての経験も知識も少なかったので、使用するマイコンやセンサーの仕様書をとにかく読み込み、仕様書の見方もかなり鍛えられました。マイコンの扱いや動かす手順、通信関係の設定やセンサー側の設定も、しっかり身に着けることができましたね。

なかなか意図通りには動かないこともあったので、アドバイザーの先輩だけでなく、いろいろな先輩に聞いて回りました。アドバイスをいただいて試作に反映させるのを何度も繰り返し、意図した反応が返ってきた時には嬉しかったですね。今でもよく覚えています。」

―会場でデモ実演をしつつプレゼンテーションをして、「新人投票で選ぶ賞」も獲得されましたよね。

TM「私は新人として会場で見ていて、すごいと同時にうらやましいなと感じました。ゼロから作るのは本当に大変だったと思うのですが、SSさんは入社歴も近かったのでそのチャンスを与えてもらったというのがうらやましかったですね。」

MS「話を振った私としても、2人は予想以上によくできていたと思っています。レビューの途中で業務が忙しくなってしまって実は終わってない部分もあるのは一点、心残りですね。」

SS「きちんと動いているのですが、経験の浅い二人がプログラムを書いているので、エラーは出なくても、可読性や保守性という観点でもっと良い書き方があるのかなと思っています。次のチャンスでは、そこまで意識できるようになりたいですね。」

MS「今、TMさんとSSさんにこのセンサーロガーをベースにして新たな試作に挑戦をしてもらっているんです。コンテストに出品したものに多少修正を加え、自転車の空気圧を計測してスマホアプリに共有できるシステムと、対応するスマホアプリの開発ですね。

今、業務としてこの部署全体が携わっているシステムはスマホアプリと連携しているので、アプリ側の知識があると開発自体もやりやすくなるという狙いもあります。」

TM「まだ始めたばかりですが、間に合えばコンテストに出品したいですね。この試作がゆくゆくは製品化出来たら嬉しいなとも思っています。」

メンバーそれぞれの今後の展望

4名それぞれに違う将来の展望。あなたはどのタイプ?

―USEコンテストの出品お待ちしていますね。最後にキャリアとしての目標や、今後の展望などをお願いします。

MS「私は今PLなので、ゆくゆくはPM(プロジェクトマネージャー)になると思います。人の采配などはPLで経験しているので、次はお金関係、顧客対応も勉強していこうと思い見積業務などは少しずつ始めています。ただ、PMは普段接することも少なく業務内容が見えにくい部分もあるので、まだイメージできていない部分も多いです。

もう少し大規模な10人程度のチームでのPLも経験してみたいですね。」

YA「私は技術力をもっともっと上げたいと思っています。今後PL業務を経験するとしても、もっと技術力を上げてからが良いですね。今は新規プロジェクトのために、試作に使用するマイコンのリサーチをしている段階です。いろいろな設定などを試しつくして、まずは部署内で一番詳しくなろうと思っています

また、今の業務とは全く違うのですが、入社前にJavaの勉強もしていたのでアプリ開発にも興味を持っています。」

SS「私はまずは知識の幅を広げたいと思っています。経験値としては、不具合修正やコンテストでのゼロベースからの試作というところまでなので、設計書や仕様書作成も経験してみたいですし、1つの製品を完成させるところまで携わりたいと思っています

現時点ではリーダーに振っていただいた試作づくりのためにスマホアプリの開発言語を勉強しています。実際にプログラムを書いて動かしてみたり、YouTube動画を見て学習したりしていますね。」

TM「私は知識も経験もまだまだ足りていないので、とにかく経験を積みたいと思っています。スマホとネットワーク接続して動作する機器がどんどん増えていくと思うので、BLEや無線を使った開発経験を積みたいですね。キャリア的なことをいうと、私は技術のスペシャリストというよりも、リーダーや管理職を目指したいと思っています

今は無線を使って生活を便利にすることに焦点が当たっていますが、無線すらいらなくなっていくとも思うので、無人コンビニなどで使われている、AIを使ってカメラで購入品を把握して会計まで済ませるというような映像処理にも興味を持っています。」

MS「今USE Inc.で映像処理をやっている部署はないけれど、試作でやってみたいというのであれば挑戦することはできると思うし、研究開発部署では次の新しい技術を研究していますよ。皆、今の部署にずっといるわけではないので、様々な開発を経験してみて、自分のエンジニアとしての道を見つけてほしいですね。」

―皆さん、お忙しい中ありがとうございました。

編集後記

このチームの雰囲気の良さを感じるインタビュー時間でした。前職の経歴は様々でしたが、皆さん一様に「目に見える製品づくりに携わりたい」という想いをお持ちでした。自分が携わった製品が実際に使用されるというのは、嬉しくも誇らしくもありますね。

USE Inc.では、経歴、経験に関わらず「ポテンシャル採用」でエンジニア採用を行っています。YAさんのように全くの未経験からエンジニアを目指す方にも門戸を開いています。「モノづくりに関わりたい」「自転車や釣りに関わる開発をしたい」という熱い想いをお持ちの方は、HPよりお問合せください。

インタビュー実施:2024年5月
常駐先の窓の大きなオフィスにて
Interview & Text 渡邉一史、渡部美里

USE Inc. お問合せ先
https://www.use-inc.co.jp/contact/

USE Inc. 採用情報 
\経験がない=伸びしろ満載と、USE Inc.では考えています/
https://www.use-inc.co.jp/recruit/

vol.1 歴37年のエンジニアが若手に求める3つのスキル
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vol.3 日本のモノづくりを支えてきたエンジニアが語る35年のエンジニア人生
vol.4 技術が代名詞になるほど専門性の高いエンジニアになる方法とは?
Vol.5 エンジニアとしての『プロフェッショナル』を極める
vol.6 エンジニアとして覚悟を決めた時
vol.7 技術もマネジメントも「伝える」「伝わる」エンジニア
vol.8 技術力はお墨付き 今も開発を楽しむエンジニアの原動力となるもの
vol.9 文系出身エンジニアがソフトウェア開発現場で活躍するには
vol.10 グローバル人材が活躍中 ベトナム出身のエンジニアにインタビュー
vol.11 経験も経歴も多種多様! ソフトウェア開発チーム座談会<前編>


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