忘病記 十三章 ジコチュー
やっぱり嫌や。
市民病院から家に帰って、落ち着いて考えてみたものの、やっぱ嫌やねん。
七三分けの通いの神経内科の先生に罪は無いけど、この先生に胸を縦に一直線に切られるなんて、、(当時は神経内科の先生が執刀するものだと思っていた)
薄暗くて、何となく陰気な市民病院に入院するなんて、、この病院で生まれて初めての経験、身体にメスを入れるなんて。
絶対嫌や!
妻に相談して、もっと専門的この重症筋無力症という病気を理解している病院に紹介状を書いて貰おうという事になった。
ネットで調べてみると、北摂の阪大病院と神戸の神大病院に重症筋無力症の事を専門的に研究している先生がいる事がわかった。
そして、市民病院を通して、七三分けの先生に自宅からも近い阪大病院に紹介状を書いてもらう事になった。
こと病気に関してはジコチューになってもええと思う。