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来世、彼はきっと天使になる
公演中の体調不良、彼はそのままステージに戻ることはなかった。
ここが私の墓場、と歌っていた言葉のとおり最期の場所がステージなのだから殉職と言って差しつかえないのではないだろうか。
ステージで唄いながら、彼は歌の世界に没入する。
時に怯えた心の内の主人公を唄い、時に強靭なメンタルの主人公を唄い上げる。殺したいほど誰かを愛したり、自ら命を絶つほど閉じこもったりする。女にも男にも子供にも人魚姫にもなる。
コロナ禍を経てライブできる事に感謝しながらも、戦争に心を痛める彼には厳しい現実がのしかかっていた。
ウクライナが戦場になり、パレスチナでも新たな戦争。
戦争の歌を唄いながら、戦場にも何百回と入り込んだだろう。殺し殺され、願っても祈っても止まない爆弾や暴力に幾度となく絶望しただろう。
そしてそれは現実でも同じ。
どんなに唄っても戦争は止まない。
それでも唄い続けた。
命が燃え尽きるまで。
そんなステージを観たことのある私達。
これからも望めばあっちゃんはすぐ側にきてくれる。だから諦めず平和を願おう。
あっちゃんが伝えてくれた情熱の火を、自分の中で灯し続けよう。
世界がやさしく輝くように。
月の螺旋を歩く彼の姿をイメージして🌙✨
櫻井敦司さんのご冥福をお祈りします。