見出し画像

自費出版して良かったコト悪かったコト④

スケジュール

作業を進める中、次に付いてくれたのは編集部の担当者。私の中で最も楽しみにしていた絡みだ。プロの視点で作品をより良くするアドバイスを期待していた。が、結局何もなかったなぁ。0点。むしろマイナスか。

先方からすると、原本から全イラストを描き直す私はイレギュラーだっただろう。こちらとしてはせっかくの機会だから、本文以外(カバーの折った内側とか)も可能な限り案を出して「できる」と言ってもらったところは追加でイラストを載せてもらうことにしたり。おのずと先方の作業量も多くなるはずなので都度都度、締切を確認して提出していたが、ふんわりした雰囲気で「大丈夫ですよ〜」といつも彼女は言った。大きい出版社ともなると仕事量のキャパもこちらの心配するところでは無いようだ。

大部分のイラストを提出した後しばらく音沙汰がなく、着々と編集作業をしてくれているんだろうと思って待っていたのだが、久々に来た連絡は「出版が2ヶ月遅れます」だった。

何がどうなったらそんなに遅れる?
11月出版を目指して根を詰めて作業し続けていた私は怒りと疑問で腹わたぐっつぐつ。
理由を聞いても、
「丁寧に最後まで作りたい」→当たり前
「もっとしっかりスケジュールをお伝えしなければいけなかった」→毎度確認してたよね
「お盆など長期休暇もあって…」→社会人ならみんな知ってる
など。もっとプロっぽくて納得できる理由、欲しかった。失望と信用の失墜。

とは言え、逆算して2ヵ月前にイラストを仕上げるのは無理だったから、甘んじて自分を納得させるしかない。

そして同時に悟る。先方にとって発売日や本のクオリティーなどさほど気にすることでは無く、契約をした時点で9割の仕事は完了している。残り1割はとにかく世に送り出せばいい。なるべく労力をかけず。
こちらはそれを踏まえて先方に期待する事なく、なるべく動いてもらえるよう働きかけるしかない。

そんな訳で、本屋さんに自分の絵本が並ぶ誕生日はアッサリ流れたのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?