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天使にラブ・ソングを2

最近テレビの再放送で目にしたこの映画

折り合いの悪い母と娘が登場して

最後はステージを観に来た母が娘を許し抱き合う場面

当時子供だった私の目には羨ましかった

我が家ではあり得ないことだったから

「ドラマじゃあるまいし」と母は言うだろう

子供の頃からドラマティックだった私は

母との違和感をすでに感じていたのかも

ずっとずっと感じていて

でも親の放つ気って子供には強くて

はじかれながら生きてきたけど

やっぱ私はドラマティックが好きで

はじかれたまま行きたい方へ飛んでいったら

母とはどんどん離れていった

いいだけ離れて何も見えなくなったので

裏側の見えない部分を感じとってみようと思った

私に流れる二分の一はあなたなのだから

きっと少しはわかるはず

感じたのはとまどい

母は困っていたようだ

娘はドラマチックすぎたのだろう

手を広げて抱きつこうとした娘

よけた母

受けとめ切れない扱い切れないと感じて

ホールドアップした手が

娘にはサジを投げたように見えたらしいが

条件反射みたいなもので

拒否したわけでは無かったのだろう

ただ娘にかけるカロリーをケチったのは事実

もう少しだけカロリーかけてたら

今よりだいぶ良かったはずだけど

もう言いっこなし

私はドラマティックなまま生きるし

よけきれないほど両手をいっぱい広げて

いつかあなたを抱きしめるよ

あの映画の母親のように

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