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青春プロローグ。
ライブハウスのブッカーとして働いてた時担当していたイベント。
10代限定のイベントにゲストバンドを呼んで若い子たちの思い出に残る1日になるように、
その中でもこの先も音楽を続けたいと思える人が1人でも現れる様に。
そんな事を願いながら動いていたイベント。
長いこと続いてるイベントのひとつです。
イベントを担当していた時期があって、
普段から地元越谷に定期的に顔を出してるのも、
このイベントのゲスト依頼を受けようとゴリ押ししてたのも俺だけだった。
ギャラなんてどうでもよかった、オファーを受けるのに大切なのはそこじゃなくて。
ホームと言っている越谷という場所と、埼玉の小さな土地から生まれる新しい芽をいつだって楽しみにしてた。
音楽を好きになって、バンドをやってみたいと思ってくれて、
やりたい事を見つけるってとても素敵なことじゃんか。
そんな子たちが忘れられないような時間を作れたら、誰かしらの希望や憧れになれたとしたら、
背中を追っかけてくれる子が現れるとしたら。
自分たちがそんな存在になれたとしたら、ローカルバンドとしてカッコいい所を見せれたとしたら。
それ以上は何もいらないじゃんか。
少し前に何回か越谷EASYGOINGSに顔を出してる時に痛感したんです。
自分のやっていたバンドが地元の人に知られてないって、
なんなら県外のバンドの方が知られていて求められていて。
ホームと言っている自分たちが知られてないって。
お酒を飲んで楽しんでいたけど、途中からは飲む気がなくなってしまって考え込んでしまった日がありました。
ちょうどその日お世話になってる箱の人がライヴにいて、話したんです。
僕らはローカルバンドなはずで、地元を大切にしながら泥臭くやっているはずだったんだけど。
気付いたらそうじゃなくなってて。
もっと知名度を上げるには、集客を増やすには地元に定期的に出てる場合じゃないって。
確かに先のことを考えるとそうなのかもしれないけど、どんどん薄れていってた周りの地元への思いをひしひしと感じてて。
やっぱり、何か違う気がするんですよね、って話をものすごく真面目に相談した。
その少し前にオファーを受けていた高校生のイベントも有耶無耶にして、最終的にはあちらからレベルの低い日に呼ぼうとしてすみません、っていう感じを受け取らざるを得ない事を言わせてしまった。
ものすごく悔しくて何とも言えない感情になったのを覚えてる。
もう一度言うけどギャラなんていらなかった、気持ちで受けたかった。
地元の子たちに求めてもらえる事に。
高校生を、学生を優遇してるわけじゃなくて、
決してそういう話じゃなくて。
新しいブッカーに青春プロローグを引き継いだ最初の年のゲストは自分たちじゃなくて違うバンドだった。
悔しかった。
その青春プロローグも見に行った。
考えてばかりだった。
青春プロローグに限らずブッキングしてる時は、
というか実は根本は変わってなくてブッキング辞めてもやっぱり新しいバンドとは出逢いたい気持ちが今でもずっとあって、
もっとカッコいいバンドが増えたらもっとライヴハウス楽しくなるじゃん!
って気持ちもずっと変わってない。
だから今でも土地は違えど俺の気持ちを沢山聞いてくれた府中でたまにブッキングを手伝ったりしてる。
今の目標はブッカーとしての立場じゃなくて、越谷でイベントを定期的に組みたい。
やっぱり地元が好きだから行ける時は行くようにしていて。
後輩だったり、気になってるバンドだったり、遠くから友達のバンドが来てくれた時とか、
全部は行けないけど予定を調節出来る日は顔を出すようにしていて。
あと職場飲み会の後は毎回のように越谷に行くんだけど、だいたい宇佐美さんは何処か荒れていてめんどくさいらしいです(笑)
でもね、本当に悔しい気持ちばかりだったんだよ。
売れる売れないとかじゃなくて、地元に関してはそういう話じゃないんだよな。
だって俺の追いかけてた先輩たちは地元の若手の憧れだったもん。
ようやく青春プロローグにオファーしてくれたけど、その日に俺はいない。
その場にいれない事がすごく申し訳ない。
バンドも当然そうなんだけど、
地元に顔出してるうちに知り合った子とかで、俺とやれる事を楽しみにしてくれてた子もいて。
脱退した時DMが来てそれに対してごめんね、としか言えなかったのも悔しかった。
また地元への恩返しが出来なくなっちゃったな、って今はそればっかり。
本当に何やってんだ。
今は堪えて他にやれる事を探すしかないもんな、とか思うけど。
やっぱり悔しいね、こればっかりは本当に悔しい。
変わらず地元には顔を出し続けるし、
俺にとってのホームだから、育った場所だから。
またこの場所で未来の話をしよう。
って俺も言えるようになれたらいいな。
今宵、此処デ約束ヲ交ワス。
約束をしなきゃなんです。
最後に見つけられた限りの青春プロローグ+番外編のフライヤー載せときますね。
懐かしい。
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