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教室の小規模発表会で伴奏音源を使いたいとき

クラシック系の楽器の発表会というとピアノ伴奏が定番ですよね。

でも時には「バンド音源で演奏したい!」ということもあるかもしれません。

そういう時に知っていると便利なことを書いていきます。


本番前にしておくこと

とにかく「焦りの芽」を摘みましょう。
具体的には本番の演奏前後に行われる手順を減らすことに尽きます。

伴奏音源をCDに焼いておく

CDには複数の曲を収録することが可能です。伴奏として使う音源が1曲目でない場合「CD読み込み→トラック選択→再生→(演奏終了)→停止」という4つの操作が発生します。

これは手順が煩雑でミスが起きる可能性が上がります。

ステージの上で
「へ?知らん曲やねんけど????」
となり焦る危険があります。

それを避けるために「演奏する曲だけを、演奏する順に収録したCD」を作ります。こうしておけば、「CD読み込み→再生」の2つの操作で済みます。

教室のスタッフと人間関係を作っておく

「音楽教室のクラスコンサート」を想定すると、講師が舞台脇、PA卓に教室スタッフがいることが多いと思います。

ここで重要なのは「PA卓の教室スタッフ」です。

「発表会の担当スタッフが誰か」を知っておくだけでも意義があります。

その人に「音源を使いますよ」という旨と「できれば事前に会場で音源を鳴らしてみたいのですが…」とお願いしてみましょう。

例え教室スタッフといえども「ビジネスパートナー」ぐらいの感覚で付き合っておくべきです。

できれば事前に会場で音源を鳴らす

特に自分で伴奏音源を作った場合は会場で鳴らしてみます

自分で作った音源は多くの場合「ヘッドホンでしか聴いていない」ものです。実際に大きな空間で音源を鳴らした場合「なんか違う…」となることがあります。

それが本番の演奏中だったら?

そう、冷や汗ものです。それを避けるために是非とも鳴らして感覚を知っておきます。

音量バランスは講師とスタッフに一任

講師は、通常舞台袖で演奏を見ています。本番中に音量バランスを調整したい場合、機器を操作するスタッフに合図を送ります。

なので演奏しているご自身は目の前の演奏にだけ集中してください。

本番中にトラブった時の対処

「焦る」ことを避けましょう。冷静に、冷静に…

音量バランスが違う気がする場合

最もよくあるのは「音量バランスを変えたい」という気持ちです。

もしこの気持ちが沸いても、自分でどうにかしようとする必要はありません。

本番中の音量バランスは講師が絶対に気付きます。そしてPA担当のスタッフに合図を送ってくれます。

自分に伴奏が聞こえない場合

この場合も演奏と伴奏にズレが生じるため講師が気付きます。大丈夫です。上と同じく講師が気付きます。そしてスタッフに合図を送ってくれます。演奏を続行してください。

演奏を止めてしまった場合

生身の人が伴奏してくれる場合は合わせてくれますが、音源となると話は全く違います。

まず「演奏は止まるもの」と考えます。練習時に弾けていた箇所でも本番になるといきなり弾けなくなることも多々あります。

対応は、潔く「小節を丸ごとすっ飛ばす」しかありません。またあらかじめ弾けない箇所はリカバリする対策を考えておきます。

ミスった時の仕草について

自分に向けて書いています(笑)

  • 照れ笑いはしない
    これやっちゃうんですよね。でもこれは「事故が発生しました!どうしましょ?」っていうことを見ている人に教えているようなものです。

  • できれば表情一つ変えない
    客席の人はあなたが弾いている曲の楽譜を見ていません。涼しい顔をしておきましょう。そうしておけば事故があったことすら気づかない可能性もあります。

  • 終わりよければ…
    弾く前からこのように考えるのはダメですが「終わりよければ全てよし」です。客席の人にとって最も記憶に残りやすいのは曲の最後です。逆にいえば終わりで事故るとリカバリが効かないので要注意です。

【おまけ】ライブハウスやホールの場合は?

大規模な会場にはステージの足元に「モニタースピーカー」が設置されています。(クラシック系の楽器の発表会だと撤去されている可能性もありますが…)

「モニタースピーカー」は「奏者が演奏や伴奏をモニターする専用のスピーカー」です。

で、もし演奏中に伴奏が聞こえない場合、PA卓の人に向かってモニタースピーカーを指さして「モニスピの音量上げて!」と伝えてあげてください。普通は対応してくれます。

ちなみにモニタースピーカーから出る音の音量バランスは観客席で聴こえている音とは全く別次元です。バンド系の発表会だと「ドラムが走るからドラムの音は不要」とかいう指示を出すことも可能です。(私の経験談です)

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