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【疑問】男性が嫌で女性になったの?

私は今年からジェンダーロール(社会的な性別役割)を男性から女性に切り替えました。

この時「なぜ男性をやめて女性になったのか」は一般の方が気にしそうなポイントですね。

「男性が嫌になったから女性になったの?」というものです。

好きとか嫌いとかじゃない

私自身は幼少時から男性のジェンダーロールに対して反感を持っていました。

例えば「男子は外に出て遊ぶべきだ」とか「スポーツの習い事をするべきだ」とかです。

これに対して私はどう感じていたかというと「なぜ男子だから外で遊ばなきゃいけないの?嫌なんだけど」「なぜ男子だからスポーツなの?嫌なんだけど」です。

高校生の時は両親から「男子だから理系に行きなさい」と理系クラスを強制させられました。

社会人になってからも「男性だから残業するべきだ」とか「男性だから管理職試験を受けるべきだ」とか男性であることを理由にした社会的圧力を感じ続けていました。

これは価値観の問題ではなく私自身の性自認が女性だったので「外側の性別が男性だからといってなんでこんな目に遭わされるのか?」という感じです。

もし私の性自認が男性だったら特に疑問にも感じなかったかもしれません。

嫌いになる前に好きになったことがない

そもそも論ですが、男性という社会的役割を好きだと感じたことは皆無です。

外側の性別に沿った行動様式を周囲から期待、要求されていて、それに適応しようとしていた、それだけです。

好きか嫌いかであれば「初めから嫌い」です。

なぜもっと早く病院にかからなかったのか?

人間の自己認識の中で「100%女性的」「100%男性的」と言える人はいるでしょうか?私はいないと思います。そんな綺麗に分割できるようなものではありません。

可愛いものが好きな男性もいればそうでない女性もいますよね?

だから私は自分が女性だという確信は持っていませんでした。かといって男性という確信はもちろんない状態です。

また性同一性障害を主訴として病院に行く場合、どれくらいの程度であれば行くべきかもわかりませんでした。

さらにそもそも確率で言えば宝くじに当たるような低いものに自分が該当するなんて夢にも思いませんでした。

ジェンダーロール意識に現実を合わせただけ

「私自身が男女どちらのジェンダーロールに所属しているかの意識に実際のジェンダーロールを合わせただけ」

これが最も私の考えに近い表現です。

だから別に男性のジェンダーロールが嫌になったから女性のジェンダーロールに切り替えた訳ではないのです。

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