LGBT・ゲイタウン新宿二丁目界隈を飲み歩く
新宿。西側に超高層ビルの立ち並ぶ都庁周辺、東側には繁華街や歓楽街が広がる街。
JR新宿駅から新宿通りを東へ少し歩くと都営新宿線の新宿三丁目駅。そこから新宿御苑駅あたりまでが「その道の人」が集まるエリアになります。
私うさぎもなかも性別がややこしい(外見男、中身女性)ので、似たような人が集まる新宿二丁目界隈に出没しております。
身構える必要はないかな…
で、まあそういう人が集まる街だと、一般的な人からすると「近づき難い…」と感じるかもしれません。
ぶっちゃけると「普通の繁華街と同じくらいの警戒心で大丈夫」です。全てのお店が性的少数派向けでもないですし、新宿通りなんかは普通の繁華街の様相をしています。
私が出入りしているお店も店員さんが女装していたり、ニューハーフだったりするだけで、ごくフツーの繁華街のバーです。
むしろ歌舞伎町界隈の方が…凄みを感じます…
では早速この日私が訪れたお店をご紹介していきます。
一軒目『マスカレードカフェ』
こちらは新宿御苑すぐ北側の通りにございます。路面店です。
ジャンルとしては「ミックスバー」(性的指向問わずみんなウェルカム)なお店です。
基本情報
チャージ:1500円(たぶん)
飲み物:700円くらい〜
定休日:月曜日
住所:新宿区新宿2-4-1 第22宮廷マンション1階
コメント
外から中の様子も見えて開放的なので、初めての人でも入りやすいです。
私は豚の角煮とウィスキーを美味しくいただきました。
ちなみに、建物名が第22宮廷マンションというすごい名前。よく見るとこのあたり一帯は宮廷マンションだらけですね。
調べたらヴィンテージマンションらしい。初めて聞いたぞヴィンテージマンションって単語。
二軒目『Craft Gin&Whisky Bar 新宿蒸留』
マスカレードカフェの方からご紹介いただいて伺いました。こちらのお店は靖国通りに面した建物の地下1階にあります。
ウィスキーとジン、その手の英国酒類が好きな人におすすめ。ビルの地下一階で営業していることと、営業日が少ない(木金土曜日のみ。2023年12月時点)ことがレア・コレクティブ感を醸し出します。
ジャンル的にはミックスバーになるんだろうけど、雰囲気的に普通のバーな感じかな。そこはマスカレードカフェも同じですね。
基本情報
チャージ:1000円
飲み物:ほぼ1000円
定休日:日月火水曜日
住所:新宿区富久町16-10 ニューライフ新宿参番館 B1F
↑Googleマップの建物写真がなぜか表通りじゃない方になってます。
コメント
まず酒が美味い。私はお酒の通じゃないので、適切な語彙を充てられません。酒というか、淹れ方が上手い。飲み物だけに。
ーとここまではごく普通のバーじゃねえかと思いますよね。甘い甘い。
バーテンダーの女性は美人な方ばかりなんですが、出生時の性別は男性ですね。いや、しかし普通に女性にしか見えんぞ。可愛すぎる。死にそう。
お店の場所がやや駅から遠いためか、周囲はそれほど騒がしくなくて体感治安は良かったです。
特有の事情があるお店も少なくない
私が出入りしているお店は基本ジェンダー関係なしですが、新宿二丁目界隈ではLGBTのそれぞれの枠専門のお店が多く存在します。
例えば入店できるのはゲイの人だけ、とかレズビアンの人だけとか、そういうお店です。
そういうお店は路面店では多くなく、ビルの2階とか3階に多い傾向かなと思います。
行きたいお店をあらかじめ調べておいて、ウェブサイトなどを見て、そういった制限がないかを調べておくと良いでしょう。
そもそも何でここが繁華街なの?
新宿の東側は江戸時代に「内藤新宿」でした。当時は江戸の町ではなく、江戸から見て最初の宿場町でした。
で、まあ要するに「江戸市中じゃないけど、割と近くて遊びに行ける場所」だったんですね。
江戸市中はお堅い武士の町で、性風俗産業は辺鄙な場所でしか営業が許可されませんでした。
その状況で街道上にあって人が集まり、市街地から簡単に行ける場所、そういう場所に自然発生するのが売春宿ですね。はい。
内藤新宿は「新宿」という名前の通り、新しい宿場でした。市街地から近すぎると、そこが繁華街になってしまうのをお上が嫌ったのか乗り気じゃなかったんでしょうね。
で、地元からの働きかけで宿場町として指定されたのですが、案の定…
でもそのおかげで数百年後の私たち「性別のややこしい人」でも楽しめる場ができたのです。
余談
帰り際に新宿三丁目の駅に戻ろうと新宿二丁目の仲通をへべれけで歩いていたらナンパされました(笑)