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私がハマりやすいトラップ3選
「相談があるんだけど」
と女性に言われたら、動悸が始まってしまいそうなくらい、この言葉は、私にとって恐怖ワードだ。
女の相談は相談ではない。
このわりと有名な真実を、ほんの数年前まで知らずにいた私は、何度も何度も地雷をふんでは傷を負ってきた。
相談があると言われれば、無理にでも仕事を早く切り上げて駆けつけ、居酒屋で相手の話を真剣に聞き、解決策を提案した。
なぜか徐々に相手が不機嫌になり、それに気づきつつも、私の熱心さが足りないのかと、さらに解決策や分析を熱弁し、しまいには相手に泣かれたり、罵倒されたりする。
なんとかなだめて、会計をして店を出て、家に着いた時にはひどく疲れきった自分に気づく、という結末を迎えること数知れず。
相談があると頼まれて出かけていって、感謝されるどころか、非難の目で見つめられて、後日、こちらが泣かせたことや怒らせたことを謝罪する羽目になるとは思わなかった。
そう、みなさんが今、心の中で、私に助言してくださっている通り、私は、「そうだね」「うんうん」「大変だったね」あたりの相槌ワードを適度に挟みながら、ひたすら相手の話を聞けばいいだけだったんだ。
言葉をそのままに受け取ってしまう私は、「相談」というからには、何か解決策や本人が気づいていない分析結果を告げなければ、と思い込んでいたのだ。
「明日ヒマ?」
いつものこの調子の連絡だと食事のお誘いかな、なんて浮かれた想像をして「ヒマだよー」などと、どストレートに答えたら最後、
「明日、人手が足りなくてさー、頼めない?お昼はおごるよ」
というお誘い。
ああ、ハマってしまった。ヒマと言っちゃったし、人手が足りないなんて困っている前提だから、断りづらい。
そう、私は相手の思うツボにハマってしまったのである。
「お願いしたいことがあるんだけど、明日ヒマ?」
これがフェアな誘い方じゃないかなあ。私だったらそうするけど。
このトラップを仕掛けてきた本人が、あるとき、
飲んでいる出先で人を誘うとき「今、飲んでいるんだけどこない?」とはLINEしない。「こんばんはー」と送って、即読になったのを確認してから、「来ない?」と誘う、と。
なぜなら、すぐ既読になるってことは「ヒマでしょ?来られるじゃん!」と言えるから、
と話していた。その話を聞いて、ゾッとしたものだった。
「教えて欲しいことがあるから、今、電話していい?」
このワードをみたら、反射的に連絡をして「どうしました?私でお役に立てることがあれば」と、やり続けて10年近く。
最近になって気づいたのだが、(おそっ)
相手は複雑なトラブルや緊急の困りごとだから電話なのではなく、何に困っているか整理してから連絡をすることすら怠っていて、だから電話なのだ。
メールやLINEで済むような話、それどころか、ググればいいようなことがほとんどだったり、何を教えて欲しいか本人が把握するところまでで物事をすすめておらず、イチから丸投げパターンだったり。
そして無償。
こちらが立て込んでいてちょっとリアクションが遅れると、本来現れるはずの時間に私が現れなかったがごとくの着信の嵐となる。
昨日は、この3つ目のトラップを回避。もう、やすやすとハマらないゾ。
秒で断ってやったぜ!と言いたいところだけれども、現実は7200秒、つまりは2時間も悶々とした挙句、丁重にお断り申し上げたのだ。
少しは進歩したかな、私。いや、いろいろ気づくの遅すぎか。