まあそんな時もある

ちょっと今日はぐちをば。

我が家、オットとの仲は悪くありません。
なんならいい方ではないかと思っています。
とはいえ然るべきときには喧嘩をして、冷却時間を挟んで、仲直りしたりします。喧嘩してから仲直りまで、長くて3日かかったことがあるかなぁ。お付き合いもそこそこに入籍したので、それこそ新婚時代は価値観のすれ違いだらけ。仕事も、住居も、住む都道府県も変わったストレスからか私も余裕がなく、びっくりするくらい喧嘩をしていました。

そこを何とかマリッジブルーのせいにして乗り越え、今は互いのスタンスや得手不得手を理解しあえてきて、火種の扱いがうまくなりました。なのでそもそも大火事に発展しないことの方が多くなり、仲良く過ごせていると思います。

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しかしね、不妊治療はまだまだうまく扱えない火種です。不公平感、理不尽さを解消するには、夫婦それぞれがかなりの努力を要する。
女性側には、気持ちを冷静に正確に順序立てて言語化する能力が、男性側には寄り添いを感じさせる連続性のある気遣いと精神力が必要だと思います。

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私は女性側なので、当事者意識がめちゃくちゃあります。治療方針決めたら、必要以上に考えないよう頑張って距離を取ってみるものの、身体や生活（仕事）に影響が出るわけですから、何かしら思ってしまうわけです。

・ホルモン剤のせいか今日は身体の火照りがすごい。肌着を夏用に変えておこうかな？今日中にあの試験結果まとめ終えたいけど…たぶんアタマぼーっとして厳しそうだな〜。わーいどんどん溜まっていく〜。
・来週の水曜日、午前中通院か。月一の会議ピンポイントでブッキングしてるな〜。資料早めに作って上司に代打願おう。ここ説明めんどくさいな…。いや代わってもらえる相手がいるだけヨシと思わなければ…。

すこーしずつ、ひずみが蓄積されていく。働きたいのに身体が辛くて板挟みなんだとか余計な調整があって丸投げしたくなるとか、服薬の不安だとか、毎日は言わないけれど、確実に蓄積されていく。

この毎日言わないってのが悩ましいところで。
言わないことでオットへの気遣いになる反面（力になれることが限られている中で、家族にぐったりされ続けると滅入ると思います）、言わなければ分かってもらえないんですよね。

飲み薬、貼り薬、座薬も、慣れてしまえばいつものこと。珍しいもんでもありません。
「うおー、これ飲むと2時間後くらいから頭痛が来るんだよなー！まあ4日もすれば身体が慣れるのかマシになるから今だけではあるが」
「膣剤の外部分な〜油分だからおりものシート貫通するんだよな〜おパンツ手洗いも面倒だし、ユニフォームにつかないようにしなきゃってするの生理と心構え変わらんやん、だる」
なんつって、飲んで終わりではなく、飲んだその後に耐えと気合の必要な瞬間が何度もあることは、当事者じゃないと分かりません。

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男性は、どう頑張っても当事者にはなれぬジレンマがあったりするのかな。自分も日々の生活がある中で、四六時中妻の状況を想像して同じ気持ちで過ごすのは難しいですよね。
わかりますよ、喧嘩していらいらして、移植周期の始まった妻の横で「酒飲みてー！」と叫んでしまう気持ちもね…。いいのよ別にね…。私には別の発散方法がありますから…フッフッフ…。（ここからさらに喧嘩したことは想像に難くないだろう。）

希望を言えば、できる範囲でいいから連続性のある気遣いを見せてくれと思います。うまいこと、四六時中考えてはいない（考えられない）事実をカムフラージュしてくれと。
「頭痛が出るって言ってたあの薬、昨日までだったよね。今日の調子はどうなの？」→薬飲んでた1週間、治療に関するコミュニケーションがなくったってこれで繋がる。
「いや、いいよ。今日から1週間はお風呂掃除やるよ。あれでしょ、屈んだりおなかに力入れちゃだめなんだよね」→この後1週間、治療に関するコミュニケーションがなくったってお風呂掃除の解禁で自然に繋がる。

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オットは非常に頑張ってくれています。
連続性のある気遣い、心掛けてくれているのがわかります。
私も頑張っています。
気持ちを丸くやすって、オットの気遣いに感謝をし、もくもくとタスクをこなす。

でもね、やっぱり治療期間でクリニックに通い出すとささいな喧嘩が増えるのですよね。きっとオットはいつも通りで、私がいつも通りじゃないだけなんですけれどね。ただいつも通りじゃないのも私のせいではなくて。あきらかホルモンとか通院のせいだと思うんですよね。

となると文字通り、気持ちの行き場がないんだよなあ。この不妊治療というチャレンジ、正論がいくつもあって、つい自分を正当化できる方を振りかざしそうになるんですねー。なんでわかってくれないの、いや俺だってさ、。あー不毛不毛。夫婦のチャレンジだからアウトソーシングできないし。結婚は修行だとか聞くけど、これは3本指に入るメニューだよきっと。

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私は、治療で発生する症状や不調は、実物や数字を踏まえてオットへ伝えます。おなかの腫れを見せたり。場合によってはおパンツの状況を見せたり（え）。体温計で37.1℃と微熱が出ている様子を見せたり。
気持ちや気分を毎日表現するのは色んな意味で難しい分、薬飲んだ！薬貼った！これは明後日まで！など、実際の行動や具体的に確認できるものはオットの目へさらすようにしています。

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この火種を穏やかに燃やして、なんならマシュマロでも炙っちゃって、ってときが来たら、夫婦仲も人間性もレベルアップってことだな。

以上、1日に2回喧嘩した日の私でした。