見出し画像

才能って誰にでもあるはずなのに、なぜ見つけるのが難しいのか?という話

「自分には才能がないんじゃないか」

そんな風に思ったことはありませんか?私も昔はよくそう思っていました。プログラミングを始めたときも、周りの人たちの上達スピードと比べて「自分には向いてないのかも」って悩んだ時期がありました。

でも最近、才能について色々と考えるようになって、どうも従来の「才能観」には大きな誤解があるんじゃないかと思うようになりました。今日はその話をしてみたいと思います。

なぜ才能が見つけられないのか?その意外な理由

実は私たちの多くが、才能についてある思い込みを持っています。

「才能は生まれつきのもの」
「高いIQが必要」
「好きなことだけやればいい」

こんな考え方、すごく一般的ですよね。でも、実はここに大きな落とし穴があるんです。

プログラミングスキルから見える才能の本質

例えばプログラミングの世界を見てみましょう。

コードを書くのが得意な人がいます。でも、その人がシステム設計も得意とは限りません。むしろ、コーディングは普通でも、設計の才能がある人もいます。

これって何を意味しているのでしょうか?

実は才能って「社会的な文脈の中で評価される相対的な優位性」なんです。つまり、誰かに評価されて初めて才能になる。これが重要なポイントです。

才能探しでよくある3つの落とし穴、私も全部経験しました

その1:IQと学歴の呪縛から解放される

「プログラミングって頭いい人がやるものでしょ?」

こんな声、よく聞きます。私も最初はそう思っていました。でも実際に働いてみると、学歴もIQも関係ない場面がたくさんあるんです。

むしろ大切なのは:

  • 問題解決への粘り強さ

  • チームでの協調性

  • 学び続ける姿勢

その2:「好き」という感情に振り回されない

「好きなことを仕事にすれば」

このアドバイス、かなり危険です。なぜでしょうか?

私の例で言うと、ブログを始めた当初は「書くのが好き!」って思っていました。でも実際には:

  • 締め切りに追われる

  • アクセス数に一喜一憂する

  • コメント対応に疲れる

結果、「好き」という感情だけでは続かなかったんです。

その3:「得意」を過信しない

「得意なことに専念すればいい」これも要注意です。

例えばプログラミングが得意な人がいます。でも、その人が必ずしもフリーランスで成功するとは限りません。なぜなら:

  • 営業力が必要

  • 時間管理が重要

  • コミュニケーション能力も求められる

つまり、「得意」なことだけじゃダメなんです。

才能って本当は何なのか?3つの重要な視点

他人の目が大切って、どういうこと?

個人開発をしていて気づいたんですが、自分が「いいな」と思った機能より、ユーザーが「便利」と感じる機能の方が評価されるんです。

これって才能の本質を表していて:

  • 自分目線じゃなく

  • 相手目線で

  • 価値を提供する

これが大事なんです。

なぜ「比較優位」の考え方が重要なの?

チーム開発の例を考えてみましょう。

メンバーA:コーディング◎、設計△
メンバーB:コーディング○、設計◎
メンバーC:コーディング△、設計○

この場合、それぞれの「相対的な強み」を活かした役割分担をすることで、チーム全体のパフォーマンスが上がります。

活躍できる「フィールド」はどう選ぶ?

フィールドって「才能を発揮する舞台」のことです。例えば:

  • 大企業のシステム開発部門

  • スタートアップのプロダクト開発

  • オープンソースコミュニティ

  • 個人開発者のコミュニティ

同じプログラミングスキルでも、フィールドが変われば求められる才能も変わってきます。

才能の見つけ方、8つの具体的なステップ

Step1:フィールドを決めよう

まず「どこで活躍したいか」を考えます。

具体例:

  • 大手IT企業でキャリアを築きたい

  • 自分のプロダクトを作りたい

  • 技術ブログで発信したい

  • フリーランスとして活動したい

Step2:誰に評価されたいか?

各フィールドには「キーパーソン」がいます。

例えば:

  • 企業なら:技術責任者、プロジェクトマネージャー

  • 個人開発なら:実際のユーザー

  • ブログなら:読者層、技術コミュニティ

Step3:成功の定義は?

具体的な目標を設定します:

  • 企業:昇進、年収アップ、技術リード

  • 個人開発:MAU(月間アクティブユーザー)、売上

  • ブログ:PV数、収益化、影響力

Step4:必要なスキルを洗い出す

フィールドごとに求められるスキルは違います:

例:Webサービス開発の場合

  • フロントエンド技術

  • バックエンド技術

  • インフラ知識

  • UI/UXデザイン

  • マーケティング

Step5:ライバルを観察しよう

フィールド内の人を分析します:

  • 成功者:目標となる人

  • 一般層:標準的な立ち位置の人

Step6:成功パターンを研究

技術ブログで成功している人を例に:

  • どんな記事を書いている?

  • 投稿頻度は?

  • 読者とのやり取りは?

Step7:自分の現在地を把握

各スキルを10段階で評価:

  • 技術力:7/10

  • 文章力:6/10

  • 継続力:8/10

そして、それらをどれだけ活用できているかも評価します。

Step8:自分の強みを見つける

グラフ化して比較すると:

  • 技術力は普通でも説明力が高い

  • コード書くより設計が得意

  • 継続力には自信がある

といった特徴が見えてきます。

どうやって才能をアピールすればいいの?

アピールと自慢の違いを知ろう

私の失敗例:
「Pythonなら誰にも負けません!」
→これは自慢です

改善例:
「Pythonで課題を解決した経験があるので、お力になれるかもしれません」
→これがアピールです

効果的なアピール方法

失敗談を交えて話す

実際の例:
「はじめてのサービスリリースでは散々でした。でも、そこから学んだことが今の強みになっています」

相談の形を取る

「こんな実装方法を考えたんですが、もっと良い方法ってありますか?」

まとめ:才能を活かすためのアクション

ここまでの話をまとめると:

  1. 才能は生まれつきじゃない

  2. 誰かの役に立ってこそ才能

  3. フィールドを選ぶのが重要

  4. 具体的な行動計画を立てる

実践のために、明日からできること:

  • 活躍したいフィールドを書き出す

  • そこでの成功例を3つ探す

  • 自分の強みを活かせる部分を見つける

さいごに、才能って「発見」するものじゃなくて「発揮」するものなんです。まずは小さな一歩から始めてみましょう。

みなさんは、どんなフィールドで才能を発揮したいですか?経験談や考えがあれば、ぜひコメントで教えてください。

いいなと思ったら応援しよう!