必見!ライブ映像を観てほしいアーティスト15選
ご無沙汰しております。
5月は散々溜めてたnote消化するぞーと思いつつ、気付けば今月も下旬になってました。その割に記事のアイデア的なものだけはやたら出てくるので中途半端な下書きがズラッと並んでる次第です。
そんな中から、今回は数日前に街を歩いてる途中でふと思いついた内容を。そのままひらめきの状態、勢いで書いちゃおうと思います。
テーマはタイトル通り、音源も勿論良いですが是非ライブ映像を観て欲しいアーティストとその楽曲です。候補はめちゃあるんですがとりあえず自分のYouTubeのお気に入り欄から抜粋して。
大きく「無観客配信ライブ編」「通常(有観客)ライブ編」「スタジオライブ編」に分けて取り上げようと思います。
それでは。
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<無観客ライブ編>
2年前のコロナ禍を契機に、特に一昨年、昨年は無観客での音楽配信ライブが一つのブームになりました。現在も有観客と並行して配信を行ってるアーティストも多く、この文化自体は非常に意義のある新しい形のライブ観賞なのだと思っています。
その中で自分が心に残ったものを。
・UNISON SQUARE GARDEN / フルカラープログラム
まずは自分がこよなく愛するバンド、UNISON SQUARE GARDENから。
個人的にこの楽曲がユニゾンの中でもトップクラスに好きというのもありますが、現在彼らが正式にチャンネルで公開しているもので配信ライブながら一番好きなライブ映像です。
ボーカルの斎藤さんはこの日、若干高音が出にくいという万全の状態ではなかったのですが(この映像でもファンであれば好調時と比べ微細な違いが垣間見れるかなと)、それを過度に感じさせない流石の歌唱。落ちサビのアカペラは圧巻です。
この配信ライブ、世間がコロナ禍で今以上に大騒ぎしており、音楽ライブという文化自体が危機に晒されていた2020年の7月に行われているんですよね。自分はこの配信をリアルタイムで観ていたのですが、その時期だからこそ「音楽を生業にしている人が音楽を続けること」の意義や矜持を真っ向から受け取りました。「不要不急」とされている「音楽」ではありますが、それが無いと死んでしまう人へのアンサーというか。演者だけでなく、自分達リスナーについてもという意味合いです。
そしてこのライブ、メンバー3人がとにかく楽しそうなんですよね。オーディエンスが至って居なかったとしても、心から自身で奏でるバンドサウンドを楽しめる状況があれば、それはもう「音楽」なのだと。
そこに一人でも、配信であったとしてもそれを観測する他者が存在すればそこは「ライブ会場」なのだと。
コロナ禍だからこそ、有観客では見えない気付きが自分の中に産まれた事もあり、本当に大好きなライブ映像です。
・w-inds. / DoU ~ Dirty Talk
3人から2人へと、新体制になったダンスユニットw-inds.より。
自分は学生時代から彼らの楽曲を追ってますが、 今の彼らは橘慶太がクリエイトの舵を握っており、いわゆるアイドルポップからモロ洋楽テイストの楽曲など、年齢に伴ったグループの歴史において様々な音楽を経験し、
近年は単なる洋楽の真似に留まってない「世界のトレンドを取り入れ、かつクオリティの高い邦楽」を発信し続けているグループだなと思っています。
純正日本産、歌って踊れる男性グループってこれなんだな、と思わせるライブ映像ですね(この動画はダンス控えめだけど) 。男性アイドルやボーカルグループを過小評価しがちな同性の邦楽リスナーこそがちゃんと見つけてシーンで評価するべき案件だと思います。現在そういった新しい男性グループがシーンで活躍している中、今こそw-inds.を聴け。w-inds.を観ろと言いたいです。
・超ときめき♡宣伝部 / トゥモロー最強説!!
最近自分の中で来てるアイドルグループ、とき宣より。『すきっ!』がTikTokによるリバイバルでバズりましたよね。
これはもう、「アイドルという名のスポーツ」です。
この展開盛り盛りのアップテンポ楽曲を激しいダンスと安定感かつパワフルなボーカルでメンバー全員が埋もれず表現しています。センターの子が図抜けてるけど他のメンバーも並みのグループに居たら歌唱メン扱いされるかと。
そしてこのライブ、無観客ながら「このライブを観ている観客」が明らかに見えるんですよね。自分だけでしょうか。間奏でメッセージタイム的なのがありますが、そういう意味だけではなく。この楽曲のパフォーマンス自体が冒頭から最後まで終始「画面の外のあなたへ届けるんだ」という気概に溢れてるんですよね。
あまり気安く使いたくない言葉ですが、「元気がもらえるアイドルライブ映像」としてこれ以上のものは無いんじゃないでしょうか。
・女王蜂 / BL~火炎
女王蜂のライブ、音源以上の凄みがありビビりますよね。自分は楽曲だけ追ってる勢だったんですが、昨年のユニゾンとの年末対バンですっかりやられてしまいまして。武道館は結局行けなかったけどいつか生で観たいアーティストの一つ。
むしろ配信ライブだからこそ、「演者 対 自分」の構図が明確になっているなとこの動画を観て。楽器隊の圧倒的な演奏によってVoアヴちゃんの表現力の凄みが増幅させていると感じます。自身の魂を削りつつこちらの魂も蛇のような絡みつく攻撃で吸い取られているような。只このバンドが産み出す静かな狂気に身を任せるしかできないような。そんな感覚になります。
スタジオライブ版ですがこちらも大変よいですよ。
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女王蜂 『夜天(STARRY NIGHT)』Official Studio Live Clip - YouTube
・内田彩 / Sign
ラブライブ無印のことりちゃん役でその名を馳せた声優アーティスト、内田彩。この人めちゃ歌うまいんですよ。甘々ボイスなのでそっちにめちゃ意識が行きがちですが生歌のピッチぶれなさが凄い。喉からCD音源というやつです。
その中でも特にこの『Sign』は彼女の楽曲で一、二を争うほど好きな作品です。最近映画化もされた『五等分の花嫁』の一期EDなのですが、詞がめちゃ作品に合っていて作品のテーマソングとしても、単純に楽曲単品でもメロが綺麗な上品なラブソングで大好きです。
二期以降はOPEDキャラソンで固めちゃう感じになりましたが、商業的にはしょうがないのかぁ、とも。続投してほしかったけど。
そしてこのライブver、生バンドなのもあり正直原曲より好きです。
<有観客ライブ編>
有観客、という言葉も本来不思議なものではあるのですが。ライブといったらこのご時世以前はそれが普通だったしね。
そんな通常ライブの中から7曲の映像を抜粋して紹介します。
・Official髭男dism / Cry Baby
「言われなくてもこれが良いのは知ってるよ」案件だと思いますが。
何度か過去記事で触れた事もありますが、現在日本の最先端を走ってる国民的バンドがこれほどのクオリティのロックを聴かせて、魅せてくれる現況は本当に幸せだと思っています。
個人的に、髭男は『I LOVE…』以降の楽曲は余り自分向けじゃなくなったかなぁ、と思ってたのですがこの楽曲とアルバム『Editorial』で一気に引き戻されまして。このアホ転調かつハイトーン甚だしい曲を大衆に向けたポップソングとして認めさせ、そしてライブではロックバンドとしての矜持を見せつける、「スターを引き受ける」という観点からも本当に素晴らしいライブ映像だと思います。
・indigo la End / 夏夜のマジック
完全にインディゴの代表曲となった感。こちらもTikTokで再評価されたらしい。知らんけど。
発売当初はシングル収録曲としてそれなりに評価高く本家MVは当時200万再生とかだった記憶だけど、気付いたら2600万再生ですか、やばいすねTikTok。文化そのもののメカニズムは良く分からんのだけど、新規アーティストが出てきたりこうして過去の名曲がバズったりするのは音楽市場として良いことではないでしょうか。
そして、そんな後追いで好きになった方に是非見て頂きたいライブ映像です。個人的には完全に原曲超えてます。そらえのぴょんモテるわ、って言うのが詰まってます。絵音のファルセットと地声の切り替えが完璧なテイクと言えるのでは。長田カーティスのギターフレーズも最高。
ただの切ないバラードとしてでなく、この楽曲が持つ切なさとその余韻、そして単なるポップスに留まらないファンク感が生演奏でこれでもかと引き立っていますね。
カラオケとかでこの曲完璧に歌いこなしたい。
・フレデリック / 飄々とエモーション
「皆盛り上がれー」的な煽られ系のライブが苦手な筆者ですが、そんな自分の心を動かしたライブ映像。フレデリックでは一番この楽曲が好きです。間奏とかwowwowシンガロングしたくなっちゃいます。このバンド、一応フェスに行った時には優先的に観たくなるしいつかの武道館公演も観たりで結構好きなんです。年々ボーカルのカリスマ性が際立ってる気がします。
ライブとは直接関係ない批評ですが、フレデリックは伝家の宝刀「オドループ」路線のアイコンは維持しつつ、要所でちゃんとロックバンドとしての気概がこもった楽曲を手札としてしっかり出してくる辺りが一発屋で終わらない理由なのかなと思っています。その塩梅が商業的にも邦ロックリスナーの心情的にも良い所を突き続けているなと。本当に良いバンドだと思います。
・神聖かまってちゃん / ロックンロールは鳴り止まないっ
このバンドの曲を聴く度、音楽って「歌がうまい」「圧倒的な演奏スキル」だけじゃないんだなと思い知らされます。かまってちゃん自体には失礼な言葉かもですが。
こちらも煽られる系のライブが苦手な自分が高評価ボタンを躊躇いなく押した映像。古くはクイーンなんかもそうですが、必ずしも自分と音楽観がマッチしなくとも、単なるポーズとしての煽りではなく演者の魂がこもった言葉には心を動かされますね。
かまってちゃんは色々誤解されがちで、実際誤解されるような行為も多いバンドですが、楽曲を掘っていくと邦ロック好きにはぶっ刺さる曲も多いのではと思っています。進撃タイアップの『僕の戦争』で彼らに対する認識を変えた方もいるのではないでしょうか。
そんな方には『ロボットノ夜』『Girl2』辺りの楽曲をお勧めします。
・ハンブレッダーズ / BGMになるなよ
冒頭MCは好き嫌い分かれるかもですが、本当に大好きな曲です。こちらも演者が「心からそう思ってるんだろうな」という心境を吐露してからのパフォーマンスなので、説得力がちゃんとあるんですよね。
何故この曲を新譜のリード曲にしなかったのか未だに分からん。最近売れて来たし、ライトリスナーにはメッセージ性が強すぎるからなのか。
言いすぎかもですが、ハンブレッダーズは「文化部版・令和のブルーハーツ」だと思っていて。多数ではなく、「他者であるあなた一人」への閉塞感を荒削り、かつ力強くロックとして昇華するスタイルが。
レーベルの先輩であるユニゾンとも近い所がありますね。
「君の孤独の為だけに僕の孤独を歌うから」
この楽曲の詞で一番好きな一節です。
・black midi / John L
1曲くらいは洋楽枠を入れようと。最近自分がハマってるバンドの一つ、black midiの代表曲を。インディロックとプログレ、ジャズ等を闇鍋の様に押し込めたバンドです。
このプログレ甚だしい楽曲をここまでのクオリティのバンドアンサンブルで表現するのは流石としか。
個人の好みですが、あまり彼らの楽曲MVは全体的に自分好みではなく。楽曲が持つ緊迫感や焦燥感みたいなものが薄れてしまう気がするんですよね。あくまで自分の解釈一致的な話です。
なので、まず原曲だけをサブスクか何かで聴いて肌に合いましたらライブ映像を観るのがお勧めです。邦楽メインで聴いてる方は好き嫌い分かれるかもですが、こういったプログレ好きは刺さるかもです。
・千石撫子(花澤香菜) / 恋愛サーキュレーション
これはもう、アラサーの自分からしたらこの曲が本人名義のライブ映像としてチャンネルに投稿されているという事実に「ありがとう」の一言でしょう。
厳密にはキャラ名義のアニメOPなのだけど、自身の音楽活動という軸はぶらさずに、この曲を変に黒歴史とせず自身のディスコグラフィの一部として当時から10年経っても披露してくれていることに感謝だなーという想いです。しかしざーさんホント老けないな。
<スタジオライブ編>
冒頭の配信ライブと何が違うねん、って思われそうな枠ではありますが、場所は勿論、スタジオ収録の映像もホーム感あって良いのですよ。普段とは違う試みに挑戦してたり、ラフな感じであったり。
・わーすた / PLATONIC GIRL
いい加減世間にちゃんと見つかっても良くない?なグループ、わーすた。アイドル界隈では有名なのだけど。もう7年選手ですよ。
「萌ってかエモ」と迷いましたが、初聴でキャッチーなこちらを布教までに選曲。一応言っておくとこういうロック以外にもゴリゴリゆめかわの曲からジャズ、EDM系もやってるので掘ると楽曲の幅は広いです。
わーすたは2019年後半辺りから生バンドでのライブ志向が高くなった印象なのだけど、オケ流すより断然こっちのがメインボーカル2人の良さが際立っているように感じます。特にサムネの三品瑠香はパワフルなボーカルスタイルなので。
メンバー4人(この動画時代は5人だけど)、うちメインボーカル2人(ほか2人もめちゃ歌ってますが)という編成もあり自分がこのグループを紹介する時は「次世代SPEED」というワードを使ってます。でもたぶん言ってる人自分くらいな気がします。
世間は早く三品瑠香のボーカル力に気付いて。
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三品 瑠香(from WASUTA)vocal cover of / DISH//「猫」 - YouTube
・Galileo Galilei / サークルゲーム
現在は「BBHF」として意味分かんないくらい名曲を量産していますね。
前身バンド、「Galileo Galilei」の代表曲『サークルゲーム』。アニメ「あの花」の映画主題歌としても広く知られているかと。
この曲、このキー上げverが断然好きなんですよね。こちらのが同タイアップ『青い栞』と地続きになっている気がします。
原曲版のキーはアルバム『ALARMS』の流れで聴くと非常にマッチしてて素晴らしい(逆にこの映像のキーだと浮く)のだけど、単曲で聴くとちょい辛気臭いのよね。低音男子としては原曲だと最高音がmid2F#なのでカラオケで歌いやすいのだけど。
こういった感じで原曲のアレンジ版が観れたりするのもスタジオライブ映像の良い所だと思います。
・saji / 絶対的幸福論 (ex.水樹奈々)
水樹奈々の『絶対的幸福論』を作曲したヨシダタクミがVoで所属するバンド、saji(前名義:phatmans after school)のセルフカバー映像です。
奈々さんの原曲はこちら
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『レイジーシンドローム』もその枠なんですが、特にこの楽曲は男性目線の詞という事もあり、ヨシダタクミ本人が紡いだ歌唱の方が体重が乗ってて凄みを感じます。勿論奈々さんverも良いんですが。ってかこの女性キーを男性で安定して出せるボーカルを擁するバンド、楽曲も良いのにどうして売れないのか分からん。『ツキヨミ』はアニメ効果で多少評価されたけど。
pas時代は結構尖った感じの楽曲やストレートなロックサウンドを聴かせてくれていたけど、sajiに名義が変わりいわゆる捻りのないアニソンばかりが表題になってしまっているのはちょい残念な所が。事務所移籍もあるのかもですが。
以上、15選上げましたが勿論その他も色々あります。上で挙げたのは全て公式チャンネルからですがネットの大海を泳ぐと色々あったり。あまり大きな声では言えないアレですが。
w-inds. 『IT'S IN THE STARS』(3人時代、両脇の二人が昔の楽曲にボーカル参戦、ラスサビの橘慶太のやべぇ高音)
ttps://youtu.be/xDX_OqLwfjs
school food punishment 『overflow』(ライブでのみ聴けた楽曲繋ぎ)
ttps://youtu.be/usAYQ58Tafs
VAMPS 『GLAMOROUS SKY』(余計なアレンジとか入ってない原曲に忠実なセルフカバーが自分好み)
https://youtu.be/bqZJR-L2ces
最後に色んな意味で有名な動画というか、ホントに色んな意味で原曲とは違うライブ映像でこの記事を締めたいと思います。
それでは、また次の記事で。
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