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運転ブランク9年のアラサーがペーパードライバー講習通ってみた
近況
ご無沙汰しております。
一か月以上更新の期間が空いたのはなかなか久しぶりかもしれない。
わたしの近況なのですが、この一か月ちょいの間に転職先が決まったり引っ越し先が決まったりでそれに付随する諸々に追われています。2020年以来のがっつり正雇用扱いなので、近々1年半の契約社員編を入れずだと病気発症から4年間にわたったゆるモラトリアムがついに終わってしまう。
それに加えてプライベートでも割といろいろリアル関係・オタク関係含め新しい動きや出会いがあったりで、なんでこんな纏めてジェットストリームアタックが来るんでしょうか。まぁだいたい自分から契約なり企画なり諸々してるので撒いた種なんですが。
そういえば、このnoteではないのですが紐づいてるX(旧Twitter)のアカウントで先日スペースを2回ほど開催しました。テーマは「櫻坂9th楽曲初見リアクション」「2024年上半期坂道グループ楽曲ランキング」でした。どちらも長時間にわたりましたが、聴いてくださった方本当にありがとうございます。後者は数日アーカイブも残してましたが(今は消しました)思った以上の方が再生してくださり嬉しかったです。今後も何かしらできたらいいなあ…とこっそり考えているので、決まった際は軽くこちらでも告知とかします。
以前の記事で書いたプール通いの件について。
すみません6月以降全然行けてねぇっす。(ここから言い訳タイム)まずですね、わたしがとある泌尿器系の症状になってしまい2週間ほどプールを禁じられてしまい。以降は上記の通りバタバタな日が多くそれどころじゃなかったのです。どうそれどころじゃなかったかというと、「ゲーマーのわたしがめちゃくちゃ楽しみにしていたエルデンリングDLCをまだ買えてすらいない」みたいな感じです。なお弊Xアカウント自体はそこそこ稼働しているのでつぶやき自体は5月とかより多い気もします。スキマ時間にちょうどよすぎるんだよTwitterって。
前談
では表題の内容に。
書いてる通りなんですが、「ペーパードライバー講習」なるものを今年5~6月にかけて受けてきました。それってなんぞやと言いますと、「既に免許を持っていて"もう一度、忘れてしまったもしくは自信の無い運転技能を学び直したい"というニーズを持つ方に向けた実技講習」です。普通講習と同様に自動車教習所で実施しています。ほかにも民間の出張型だったりJAFだったり実施元は色々あるみたいなので詳しく知りたい方はググって。
こちらを受講しようと思ったきっかけなんですが、わたしのふらふらしてる業界的に「車が運転できる」って結構スキルとしてデカいんですよね。完全必須ではないですが、あると重宝されがち~、希望の部署にも回されがち~、みたいな。
で、今回わたしは就活中の身というのもあり、さらにそこそこ良い歳になってしまったというのもあり、加えて正雇用希望というのもあり、採用段階、採用後どちら踏まえても運転技能復活させた方が今後ラクだよな~などと重い腰を9年振りに上げたのもあり。
免許自体は11年前、地元の東北で取得したんですがそこから2年ほどしかまともに運転してなかったんですよね。
で、関東に来てからは完全にペーパードライバーに。運転歴がまったくないのにゴールド免許マンが誕生するわけです。しかも東北の広めな道で軽自動車メインに運転してたので、たまに社用車でセレナやらディアスやらバン系のデカい車でこっちを走ってくれ的な仕事が来たときに、それで関東を走ったり駐車を試みたりすると「あっ」となる訳ですね。助手席に別の社員がいて注意喚起してくれたので幸い事故などは至りませんでしたが。それ以来なるべくならと仕事上の運転をふわっと避けてきた感じの20代でした。
関東に来てからもちょいちょいこういう形で運転する機会はあるにはあったんですが、日常的に運転に携わる機会としてはブランク9年。
ということで、「中型車クラスとは言わずともAT普通車くらいなら問題なく横浜ロードを運転できるくらいにはしとこ」の精神で受講することに。
場所探し~初乗車
まずは講習場所探し。わたしは「安心を金で買う」タイプであるのと、そもそもシフトレバーってどこ?エンジンブレーキってなに?レベルに運転の諸々を忘れていたのでみっちりやってくれる場所がいいだろう。
なにしろ運転は人の命が掛かっている。やるならちゃんと普通講習レベルの濃度でやった方がいい。という思考で民間サービスを避け、最寄りの教習所に登録して行うことにしました。
出向いた教習所のコース内容が3時間、6時間、8時間、12時間、15時間とあり、実際に出向いて話を聞いた感じ「わたしクラスに忘れている人間はどう考えても長時間必要だな~~」と考え、お財布と自分の現況とで相談し12時間コースを選択。金額およそ10万円也。仕方ない。自分の就職と人の命がかかっている。必要経費だ。(他の短時間コースだともっと安いです、ちなみに)
前後しますが、まずは教習所で諸々の登録を済ませると同時に、なんと即日がっつり乗車タイムがあるらしい(勿論事前にアナウンスはあったよ)。教習所内を軽く走ってもらい、そこで改めて受講するか、プランをどうするかを詰めていく方針とのこと(すべての教習所がこうという訳ではないと思うけど)。
ビビりのわたしはその前情報を事前に聞いて、契約へ出向く前にがっつりこのYouTubeを見て当日に臨んだ。いろいろペーパードライバー関連の動画見たけどこの人のがいちばん分かりやすかった。アルパカさんありがとう。
で、何年振りかの初乗車。
もちろん教官が同乗。めちゃくちゃ尾木ママに似ている(男性)。以下、尾木ママ(仮称)とさせていただきます。
てか最近の車って鍵じゃなくてボタンでエンジンかかるのね、びっくり。ちなみにAT車で受講しました。免許はMTで取ったんですがマジで使いどころが今のところなく、当時はまだ「男はMTだろ」みたいな風潮があったんですが(田舎だったしね)話を聞く感じ今はそうでもないようで。間違いなく令和は男女平等に近づいていると思います。平成よりよっぽど今がいいよ。
そしてこれが、意外とちゃんと走れたり。
教習所内というのもありビビりながらクリープオンリーで走ったのだけど、概ねの技術は身体が覚えている。標識や左折優先みたいな細かくかつ重要な点を教官の話を聞きながら従い走る。
というか、尾木ママ、めちゃくちゃ褒めてくれる。自己肯定感をめちゃくちゃ上げてくれる。自分が免許取得した田舎の教習所では周りにそこしか教習所が存在しないこともあってか、まぁ教官の態度は横柄。非常に嫌な思いをしながら卒業した記憶がある(命に係わることだし10代の若造にとってはそんぐらい危機意識持たせた方がいいのかもだけど、それにしてもその態度どうなん?なオッサンばかりではあった)。
わたしは典型的なゆとり世代マインドなこともあり、怒鳴り散らかされ委縮しながら運転するよりは褒め褒めおじさまとドライブデートした方がよっぽど安全(なぜなら久々のためめっちゃ周り気にしながら運転してる)。
そんなこんなで10分ほどの試運転が終了。改めて12時間分の受講を決意。
講習本番
そんなこんなで講習本番。ここからは軽く内容だったり、講習してくれた教官さんについてだったりを書きます。ちなみに尾木ママは忙しい有能教官とのことで、毎回のように担当はしてくれないとのこと。残念。
・江戸さんといっしょ(2時間)
初回。どきどき。尾木ママの次はどんなママが来るんだろうと思いながら待合で開始を待つ。
教官がぞろぞろと来て自らの名札を掲げているので見つけて出向く。見かけはちょい強面の50代くらいのおじ様。自分から「よろしくお願いします!」と頭を下げ免許証を名刺交換のように渡す。…のだが返ってきた反応がまともにこっちも見ず「おお、」の一言。
んんんん~~~~~?となりつつも「なるほど、今日はそういう日か。切り替えよう」と微かに自分の中に残っているブラック企業に勤めていた時期に培われた対体育会系用モードの性格をインストール。とりあえず返事ははっきりと。たぶんこのおじ様はシャイな江戸っ子なのだろう、若い子が相手だからって緊張しちゃって。以下、江戸さん(仮称)。
基礎からみっちり学べる講習を希望してたので最初は教習所内をゆっくりと、というのをイメージしており江戸さんも初手そんなことを言っていたのだが、10分少々走ったあとに
江戸さん「よし、路上行くぞ」
わたし「はい(えっ)」。
10分ほど走って大丈夫と思われたのだろうか、確かに1時間丸ごととは言われていなかった。江戸さん「ペーパーは路上出てなんぼだからな、免許取るための時間じゃねえんだから」。まぁそうだけど。
そんなこんなでビビりつついきなり初回で路上再デビュー。9年ぶりの復活なんだからもっと世間が喜んでくれたっていいじゃないか。なぜ江戸さんに気を使いながらのドライブデートなのか。
実際江戸さん、口調は荒いがそこにさえ慣れればあとは特に不快感なくコミュニケーションのできる方だった。講習に来た理由など身の上の話をした際は普通に優しかった。よくも悪くも、感覚で仕事を進めるタイプのべらんめぇなベテランさんといった感じ。なおミスるとめっちゃ言われる。そこそこ規模の会社だとこういうおじ様一人いるよね、味方につけると頼もしいが敵に回すとやべータイプ。
あとあれですね、久しぶりの運転で難しいのが車線変更。都会はどうしても路駐が多いのでこれは路上を走る上でマストです。
どのくらいスピードを出しながら隣車線に移るか、合図をどのくらいで出すか、目視とミラーで前後方に車が来ているかどうか。かつ慎重すぎるとタイミングを失うのである程度の勢いを保ちつつ。
学生時代の大縄跳びを思い出す、あれ苦手だった。単縄は異常に得意だったのだけど。
・小日向さんといっしょ(4時間)~前編~
なるほど。令和といえど色んな教官さんがいるのか。次はどんな方だろうと思いつつ、次の教官さんについて。完全にビジュアルが小日向文世さんだったので小日向さん(仮称)とします。この方との時間が一番長かった。
基本的に口調は穏やか。けど有無を言わせないような迫力もありつつ。こちらも50代くらいのおじ様。指摘等については「だめだよ~~これしないと~~」みたいな感じでほどよく緊張感もあり。
あれですね、路上というか商店街がめちゃくちゃ危険。車通りも多いし、お手本のような危険予知のごとく反対車線の車両間から飛び出してくる子ども、そして信号のない横断歩道のため歩行者がいるか常に気を配りながら。
救急車等が来た際の道を空けるやつも、あれわかっていても交差点とかで来るとびっくりしますね。次に進む道を考えつつどこに避けるかみたいな。
・尾木ママといっしょ(4時間)
ママ~~~~~(感涙)。
本格乗車でも相変わらず優しかったです。中~終盤で最初のチュートリアルキャラと再開する展開。優しそうに見えて実は裏切り者、敵国の将軍(中ボス)でしたみたいな展開がRPGだとありますがそんなことはなく。
何だかんだ江戸さんと小日向さんとのドライブである程度のドライブテクニックは戻ってたので和やかに歓談しながらの運転。でもちゃんと至らなかった細かい点は理論的に説明してくれる。
日本の上司みんなこの人であってほしい。たぶん日本の精神疾患患者が8割減る。
ここで改めて学んだのはあれですね、交差点左折の際の横・後方確認。歩行者信号が点滅してなお遠くからチャリ爆走ニキが来たり、車線右に寄りすぎて信号待ちすると車線空きスペースにチャリやらバイクやらLUUPやらが来るので信号待ち時は予め左寄せするぐらいで事故防止になるというのを教わりました。尾木ママだいすき。
・小日向さんといっしょ(2時間)~後編~
最後の2時間は小日向さんが再び登場。もともとわたしがこの講習を受けた理由として「バック駐車」を確実にしたいというのがあったんですね。教習所あるあるかと思いますが、わたしが当時免許を持った際は教官から「あのポール見えたらハンドル切って」の教えだったので実質駐車テク自体は身についておらず。
もともと空間把握が得意なタイプではないので、小日向さんのアドバイスを受けつつ「一回で入れようとしなくていい」「幅寄せは駐車の時も大事だけど、そこから出る時こそ大事(隣に車がある場合とか)」を学びました。やってみてわかるのはこれトライアンドエラーで身に着く感覚的なものですね。とりあえず全行程形にはして12時間分無事に終了。
講習終えてみて、めちゃくちゃ良い体験でした!単純に車に乗る楽しみを思い出したし、そのリスクも改めて。便利な移動手段でありつつ、人の命を一瞬で奪う凶器保持者にもなる訳だからとにかく安全第一での運転技能が身に着いた気がします。
実際に自分みたいな方多いと思うんです。長年のブランクがちょっとした恐怖になってたりする人。でもお仕事だったり、プライベートだったりで必要になるかも?みたいな立場の人。そういう恐怖を取り除くためにこの講習はあるな、と感じましたし、なんなら講習して「やっぱり車はいいや」の結論でも良いと思うんです。
エッセイがてら、わたしみたいな運転ブランクがあり迷ってる人に「こういうものがあるんだよ」というのを知っていただく機会にこの記事がなったなら幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
余談
先月の採用面接(内定先)での一コマ
わたし「仕事的に、納受品業務があると思うんですが社用車を運転する機会などはありますか?」
シャチョサン「あ、うちの事業所はそういうのないですよ。大丈夫です」
ないんかい。
応募要項に免許必須書いてあったやんけ。
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そんな感じで、また必要な際に講習を再度受ける機会があるかもです。
そしてわたしはこの記事を書いてるちょうど明日から転職先にて勤務スタートです。上でも書いた通り正雇用は2020年振り。緊張はしてますが、適度にnote更新できるくらいにゆるりと社会人やっていこうと思います。
それではまた、次の記事で。