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世の中は価値観という暴力に満ちていて、わたしたちはそれに傷つきながら生きている

お城のお堀の周りのベンチで、
年長クラスであろうか?

子どもたちがお城の絵を描いているようだった。


引率の先生は必死で声掛けをしているのだが
「もっとこれ大きく描いたら?」
「お月さま?描かないよー」
「○○ちゃんの絵みてください、ハイ拍手〜」
「そんなん描かないよ、だれも描いてない」

それぞれに声掛けをするのだが
それを聴いてると悲しくなってしまった。


こうやって、

幼い子が自由にやっていることに
大人のジャッジの目が入る。



この先生の言動を聴いていると
直接的に、あるいは間接的に

あ、こうしなきゃいけないんだな。
そのままの自分はダメなんだな。
こうすると褒められるんだな。
みんなと違うことを考えたらいけないんだな。

という価値観が
無意識のうちに刷り込まれていくのだろう。



引率の先生を悪く言うつもりはない。

そもそも引率の先生も、
幼いころから同じような価値観を
無意識のうちに身につけてきている。


誰しも子どもの頃というのは、
親や先生がぜったいだから

それを信じて、
その価値観を身につけていくことが
結局は自分を守ることにつながるのだ。

そのことは仕方がないことだし
役に立つこともたくさんある。



ただ、大人になってから
「価値観は選べる」
ということに気付けるか気付けないか

そのことはとても大きい気がする。



この世から少しでも、

価値観を振りかざすという暴力が
減らせる方法は無いだろうか。

そんなことを考えてみたりした今日だった。









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