![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137778858/rectangle_large_type_2_95b0015191dd0023cc7d36d1af70348d.png?width=1200)
Photo by
19531203
小さな世界に住む私
世界のどこへでも行ける
と思っていた。
あの夏、騒がしい街にいた。
危なくない?大丈夫?と
クラスメイトは言った。
いいね!って言ってくれたのは少数だった。
何年だったか定かではないが、
冬、真冬だ。厚いジャンパーを着て
乗り込んだ飛行機が赤道をこえ
ノースリーブ一枚になって降りた。
いつ来るともしれないバスを何時間でも
待っていられた。
それがどうだろう。今や隣町へ行くのにも
慎重に決断しなければならなくなってしまった。