キング牧師記念日
1月15日は、キング牧師記念日(Martin Luther King Jr. Day)でした。キング牧師が生まれたのは1929年1月15日、存命であれば95歳です。
39年の短い生涯において、米国のアフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として、暴力に訴えずとも力強く、威厳と気高さを持って、自由と平等のために不屈の意思で闘い続けた方でした。(平たく言うと、アメリカの黒人差別反対運動の指導者ですね。)「I have a dream(私には夢がある)」のスピーチが有名です。
1月の第3月曜日が、キング牧師記念日として祝日に制定されましたが(アメリカ)、今年は偶然、誕生日の15日にぶつかりました。
アメリカでは、どこに行っても「マーチン・ルーサー・キング通り」があるぐらい、彼の名前(MLKという略称も)は、彼の偉業と共に広く人々の心に刻まれています。
彼のdreamは叶えられたのでしょうか?
答えは、Yes and Noでしょう……。
Yes : 人種差別に対する法的な隔離政策はなくなりましたが、No : それにもかかわらず、人種差別が根強く残っています。Black Lives Matter運動が記憶に新しいかと思います。
アメリカの人種差別…、「海が見えるお席が空いてるのに、奥の暗い席案内された!差別だわ〜」とかのレベルじゃないです。理不尽が生命を脅かすレベル、行き場のない怒りと恐怖を抱えて生きなければならない、レベルです。表面は平等なのに。
日本で言うと・・・と例を挙げようとしましたが、よく分からないことを迂闊に書くことが憚れる、繊細な問題ですので、止めます。
見出しの山の写真は、キング牧師の最後のスピーチ、「I've been to the mountain top」(私は山頂に達した)」に合わせて選びました。このスピーチの直後に、キング牧師は暗殺されてしまうのですが、スピーチの内容が、その死を暗示しているとも言われています。少し詩的で、美しいスピーチです。
キング牧師は、苦難の日々を送りながらも、達成感を感じたり、たくさんの人々の愛を感じて、ホッと一息つく瞬間もあったのでしょうか。。。
この最後のスピーチにインスパイアされて作られた素敵な曲を、ご紹介しますね。「Up to the Mountain」という曲で、たくさんの歌手がカバーしていますが、私のお気に入りは、スーザン・ボイルさんのです。スーザン・ボイルさんは、心の美しさが歌にも表れていて、表現豊か。ご視聴あれ〜♪