#10 今の私を作り上げたもの
久しぶりの投稿です。
バスケから離れて5ヶ月。
自分自身のバスケ人生を振り返る機会が増えました。
中学時代まではバリバリ点取り屋。(今や面影なし)
当時は身長の割にどのポジションもできたので、リバウンドを取ったらそのままボールを運ぶ、そしてシュートを打つとオフェンスではとにかく自由にやらせてもらった。
高校入学。
一個上に力のある先輩たちが集まっていたが、お構いなしに自信たっぷりで高校バスケに臨む。が、入学して間もない私に先生から衝撃的な宣告。
『お前はシュートを打たなくて良いんだ』
『お前はロン・ハーパーになれ』
ロン・ハーパー?
正直、当時は全然パッとこなかった。
それよりシュート打たなくていいんだぁという虚しさ。
とは言えムキになる性格ではないので、愚直に先生の求めることを実行した。
ディフェンス、リバウンド、ルーズボール、オフボールの動き(カッティングやスクリーン)など、スタッツに残らないプレーを誰よりも頑張れと。
練習後の自主練ではシューティングをせず、近くの公園でディフェンスフットワーク。
ボールを触っても下手なことはしない!笑
試合に出れば、得点4/リバウンド5/アシスト2
みたいな何ともコメントし難いスタッツ。
今思うと、これが私のバスケ人生の転機であり、
このフィジカル/スキルで、この年齢まで、それなりに高いレベルでバスケを続けてこれた理由だと思う。
大学、実業団になってからはスタッツに表れないプレーを極めたいという想いがより強くなった。
もっと頭を使ってプレーするようになり、相手チーム/選手を研究して試合に臨むようになった。
更には人間性を磨くこと、言葉を大切にすることを重要視するようになっていった。
幸いなことに、全カテゴリにおいてそんな選手を重宝してくれる指導者にも恵まれた。
そんな自分のバスケ人生を後悔することはないが、
・努力するためのモチベーションが、『バスケが上手くなりたい』『シュートを決めたい』『試合で活躍したい』というバスケを始めた頃の純粋な気持ちとかけ離れていったこと
・極論、試合に出なくても良い(それでもやれることはある)と、アグレッシブさが無くなってきたこと
これはバスケ選手として決して良いメンタリティーではなかったなと…
考え方や努力の仕方は人それぞれ、脇役や地味なことが正義だ!なんてことは言うつもりないが、
自分にしかできないこと(人があまりやりたがらないこと)を考えて、見つけて、極めるぐらいまでやる。
まだまだ長い人生、今後生きていく上での教訓にしたい。
終わりに…
ロン・ハーパーを知らない方へ。
読んだだけでロン・ハーパーが好きになる。※Wikipediaより抜粋————————————————————————NBAで5回の優勝経験があり、異なる2チームで優勝した数少ない選手でもある。マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズの2度目の三連覇の時とシャキール・オニールとコービー・ブライアントの率いるロサンゼルス・レイカーズの三連覇の時に在籍し(レイカーズ在籍は三連覇の最初の2年間)、脇役としてスーパースターたちのプレーを支えたことで有名。
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ちなみにトップ画。
スラムダンクの湘北vs山王より。
対河田兄でいっぱいいっぱいの赤木に対し、
ライバル魚住が『お前は鰈だ 泥にまみれろよ』
と言う私の大好きなシーン。
(チームのためにお前が体を張れというメッセージ)
だけど私は鰈より鰻が好き。
結論、今すぐ美味しいうな重が食べたい。
そーゆーお話。
おしまい