”ふ”をつかまえていく
やー、なんか久しぶりに幸せだなって思った。
知り合いがシェアハウスのみんなでお米づくりをしている。今日は、刈った稲を干すための”稲架場”(はざば)をつくった。まあ、まだ試作段階で、本番は今週末につくるのだけれど。久しぶりに、山に入って竹を切ったり、縄で竹を結んだり…なんだかとっても楽しかった。なんなら、わら縄の匂いを嗅いだ段階で、茅葺きの現場を思い出してるんるんしてたもんね。あー、久しぶりに屋根に登りたい(笑)なんだかんだ言っても、私こういうこと好きなんだね。
最近は、茅葺きを仕事にするのは、なんか違うかなって思っている。これは、茅葺きが仕事にならないという意味ではない。確かに、茅葺きの建物自体は減っているけれど、職人さんも全国に200人くらいしかいない(逆に言えば200人もいる)ので、職人さんたちはいつも忙しそうだ。だから、そうではなくて、単純に私には向いていないかな、という意味である。やっぱり、炎天下での作業はしんどいし、根詰めて作業できるタイプではない。楽しみながら、休みながら、のんびりやるのはいいけれど、お金をもらう仕事となるとそうもいかないだろう。やっぱり、短い時間でいかに素早く丁寧な仕事ができるかが大切となる。そういう技術を身につけるためは、やっぱり少なくとも5年はそれだけに集中しなければいけないと思う。その覚悟が私にあるのかと問われれば、今は正直言って、ない。中途半端な気持ちで入ったって、向こうも困るだろう。いつか、もし、本当に茅葺きがやりたくなって、覚悟が決まったら、そのときにその世界に入れば良いと思う。ありがたいことに、茅葺きの職人さんや、若手の見習いの方、茅葺きを研究する学生さんとはたくさんつながらせてもらった。ほんとうにほんとうに面白い人ばかりで、この人たちと仕事ができたら幸せだろうなと思うし、これからもずっと関わっていけたらなと思う。自分が生きていく中で、仕事にする以外の茅葺きとの関わり方を模索していけたら、「こんな関わり方もあるよ」って示していけたら良いのかもしれないな。
って、なんだか茅葺きの話が長くなっちゃったね(笑)でも、どんな関わり方でもいいから、山仕事とか農作業とか、できることなら屋根仕事とか、そういうことが身近にある環境に身を置きたいなと改めて思ったのでした。
今日は嬉しかったことをもう一つ。シェアハウスに関わっている、みんなのお姉ちゃん的存在の人と話していて、「うさかめちゃんはさ、『ふとしたこと』の”ふ”をつかまえるのがうまいよね」って言われた。ええー、なんか嬉しい(笑)そんなふうに思ってもらえていたのか。確かに、インスタをよくあげていたときは、そういうことを多く投稿していたかも。意識してたわけではないんだけど。でも、8月中旬くらいから、「自分の行動を見直さないとな」と思うできごとが続いて、かつ「今、投稿しても良いことないな」と思ったから、投稿はやめてしまった。何か自分の心が動くできごとがあったときに、すぐに「インスタに投稿する」思考になってしまっていたのも嫌だった。なんか、そういう、”ふ”をつかまえる、よい方法があったらいいな。『”ふ”ノート』でも作ろうかな、なんて。
(「つかまえる」ということで、写真はシェアハウスの猫ちゃんが、私のスマホのストラップをつかまえている様子。「しゅぱっっ!!」って手が伸びてきて、とてもかわいかったです😌)