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あったかいなって。
久しぶりにバイトの日が続いた。昨日は学童で、今日は寿司屋。気持ち的に、まだ回復していないなぁと思うのだけれど、なんだかバイトの時間は楽しい。大学3年生の頃までは、バイトに時間を使うくらいなら、他のことをしたいと思っていたのに不思議なものだ。(その頃と違って、アパートで1人暮らしをしているから、お金が前よりもかかるので、バイトをしないと生活が回らないという現実的な問題もあるけれど。笑)
小さい町で、バイトを掛け持ちしていると、知り合いがお客さんとして訪れることがよくある。大学の先生だったり、学童に通ってる子どもさんとその家族だったり、以前、町で活動しているときにお世話になった人たちとか。バイト先に知り合いが来るって、なんか嫌なもんかなと思っていたけれど、全然そんなこともなくて、むしろ最近は、なんだか嬉しい。
今日、バックヤードのほうに、「すみませーーん」という男の子が現れた。よく見ると、学童に通っているYくんだった。お母さんと妹さんと、ごはんを食べに来たみたい。「あれ?Yくん?」と声をかけると、いつもと服装が違うから分からなかったようで、「そうです。だれですか??」と言われたけど、「学童で働いてるTです。ここでもバイトしてるんだ。」と言うと、「あー!!先生か!!」と気づいてくれた。
その後、Yくんは何度かバックヤードに現れては、「先生ー!」と声をかけてくれた。(ここでは先生じゃないんだけどなぁ…とちょっと恥ずかしい気持ちにもなったけれど。笑)「先生頑張ってるね!」と言ってくれたときは、なんだかとっても嬉しかったなぁ。保育園に通っている妹ちゃんのことも、学童のバイトのときに話を聞いたことがあったけれど、とても仲が良さそうだった。
前に、学童の常勤の先生から、「Yくんは特別支援学級に入る手続きをしています」と聞いたことがある。確かに、ちょっと不思議な子だなぁ…と思うことはあった。1人でいるときは、ずっと、見えない敵と戦っているのか、空気に向かってパンチをしていたし、何かが嫌だったのか、急に泣き出してしまうこともあった。教室ではイヤーカフをしているみたいだ。人と比べて、あまり落ち着きがなかったり、いろんなものに敏感だったりするのかもしれないなと思う。
でも、人一倍、優しい子でもあって。前に、捨てる段ボールを運ぶお手伝いをしてくれたことがあった。そのときも、「先生のお手伝いできて、なんだかとってもハッピー!」と言っていた。かわいいなぁ(笑)迎えに来たお父さんに、「今日、段ボールを運ぶお手伝いをしてくれたんですよ~。」と伝えると、お父さんは「おー、いい男だな。」とYくんの頭をなでていた。なんか、いいなぁと思った。ありがとうね、Yくん。
食べ終わって、帰るときに、Yくんは「バイバイ!」と言って、ハイタッチをしてくれた。かわいい(笑)Yくん家族が帰った後、食器を片付けようと思って客席に行くと、お皿がお盆の上にまとめてあった。お母さんがまとめておいてくれたのだろうな。ありがたい…。「またバイトしてるときに食べに来るね!」って。うんうん、またおいで。学童でもまた遊ぼうね。