ざわざわ

はやく死にたい それだけしか考えられない

湿ったジムニーから抜け出して、低音ボイスのロックや甘い女の声のロックが流れるジムニーから抜け出して、おまえがケラケラ笑いながらロックを歌うジムニーから抜け出して、きょうもどこへゆくかわからないジムニーから抜け出して、

林のなか森の中山の中を走って逃げたい

それで浴槽で顔だけだしてぷかぷか浮かびたい

浴槽のふちにはコストコのピザやポテトがおいてあって

三島由紀夫の不倫小説を読みながら

ぬるい湯船に永遠に浸かっていたい

「夕方に風呂に入るのは、自分が社会になじめていないことを実感できて好き」


人生において、踏み外した瞬間は気づけないといいますけど
道に戻ってきたと思ったらまた踏み外したくなるというか
踏み外したことさえわすれている

楽観的な人間なので、踏み外してもいくらでもその下に道が見えてしまう



おまえの横顔から逃げられない

これが恋でしょうか。

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