「一歩、踏み出すだけ」未来も山も、登ってみないとわからない。
ライターをしていて、仕事の幅が広がらないと行き詰まりを感じたことはないだろうか。
実は、ちょっとした挑戦でライター業の幅が広がることがある。
なぜなら、私も小さな挑戦で新たなクライアント案件を獲得できたからだ。
この記事では、どうやってアウトドアライターの私が新たな分野を獲得できたのかをお話ししたい。
記事を読み終えたら、私と同じように悩んでいるあなたもきっと、新しい分野に挑戦したくなるはずだ。
商品紹介記事が苦手
ライターなのに、商品紹介が苦手、ライターとしては致命的な欠点だ。
アウトドア体験記事は書けるのに、商品紹介の記事になると筆が進ままくなる。
もともと物を所有することが好きでない性格だからか、よくある「100圴でおすすめの商品」「こんなの欲しかった!」的な記事が苦手だった。
わざわざ欲しくもない商品を買ってまで書く必要ある?そんな風に思っていた。
アウトドアライターだけでは食べていけない
しかし、登山の専門家やインフルエンサーではない私はアウトドアライターだけでは食べていけない。
過去9年間の自身の登山・キャンプ経験をもとに記事を執筆していたため、「山に登らないと書けない!」「キャンプしないとネタがない!」という壁にぶち当たってしまった。
完全にネタ切れだ。
登山が好きだけど、「毎日、山に登っているわけにもいかない」「毎日キャンプもできない」そもそも私には本業と家庭がある。
ライターとしての幅を広げたくて「ものキャン」を受講
そこで、できることの幅を広げたくて、以前から気になっていた「ものかきキャンプ」の受講を決意した。
「ものキャン」はライターを独学で始めるにあたって参考にしていた七瀬ユウ先生のYouTube動画で知り、気になっていたからだ。
私も電子書籍を書いてEブックライターになりたい!
そんな思いで受講した。
ものキャン6期生のメンバーと励みあい、
私は、
「Xのフォロワー数が瞬く間に1,000人に達して」
「noteの投稿記事がバズり」
「電子書籍を出版してEブックライターの礎を築く」
はずだった。
そんなうまい話はない
そう、そんなにうまく物事は進まない。
【「ものキャン」を受講しただけで、朝起きたら平凡な50代主婦のXフォロワー数が、1,000人に増えていました!】
なんて奇跡は起こらなかった。
電子書籍の出版も、まだ章立ての段階で悩んでいる状況だ。
そもそも、自分の発信軸すら定まっていない。
一方、ものキャン同期の仲間たちは自分の発信軸を見つけ、順調に電子書籍の課題を進め、フォロワー数も伸ばし、仲間と交流しながら着実に成長している。
私のXフォロワー数が一時的に伸びたのも、同期生の応援があったからだ。今はまた、ものキャンに入る前と同じように停滞している。
「やっぱり、私には才能がない」
課題が提出できない、発信軸が定まらない、という地獄に私は陥ってしまった。
一歩、踏み出してみる!
「置いてけぼりにされたくない」という焦りから、とにかく少しでも前に進んでみようと思い、自分に今何ができるかを考えた。
まずは、苦手な商品紹介の記事を書いてみることにした。
アウトドアギアであれば、100圴商品であっても書けそうだと思ったからだ。
そこでダイソーのアウトドアギアの紹介記事を書きたいとクライアントさんに企画提案してみたところ、執筆許可をいただけた。
早速、3店舗回ってようやく人気のダイソーのアウトドアギアを手に入れ、実際に使ってみたりリサーチしたりしてなんとか一記事、書きあげる。
やってみると案外楽しく、「私でもできるんだ」と少し自分に自身がついた。
新規クライアント案件に応募
調子に乗った私は、なんだか今ならできそうだと勝手に思いこみ新規クライアント案件に応募した!
実は今まで、継続案件以外の執筆をためらっていたのだ。
なぜなら、レギュレーションを理解したり、クライアントの記事を読んで特徴をつかんだりなど、執筆以外の作業が増えるから。
さらに今回の案件は、今までとは全く違った新しい分野への挑戦でもあった。
まずポートフォリオ作成し、提案文も、ものキャンで教えてもらったように目的のクライアントに的を絞り、短く、見やすいものを心がけた。
すると、たった一件の応募で企画次第では採用との返事がきたのだ。
私はチャンス!だと思い、クライアントがターゲットとする年齢層と目的を意識しながらリサーチを繰り返し企画案を仕上げた。
誤字脱字を入念にチェックして、見やすさを意識して修正した後、
ポチッと「送信」
未来も山も登ってみないとわからない
まさか、1回の応募で案件を獲得できるとは思ってもみなかった。
それも1記事10,000円の案件である。
1記事10,000万円の案件を継続的に執筆できれば、同じ労力であっても今より収入は上がる。将来的にはこんな案件を獲得していきたいなと思いながら、私は応募したのだ。
ライター業を始めたばかりの半年前。
応募しても返事すらない、断られるのがあたりまえの日々を私は過ごしていた。
しかし、いつの間にか私はあの頃よりも成長していたのだ。
素人記事を根気よくフィードバックしてくれた編集者の方々に、私は感謝以外の言葉が思いつかない。赤字だらけの原稿が私を育ててくれた。
もしも、少し前の私のように一歩を踏み出せない人がいたら、伝えたいことがある。
「ぜひ挑戦してみて」
一歩踏み出してダメなら今はご縁がなかったと諦めればいいじゃない。
ちょっとへこむけれど、何も失うものはない。
またいつか挑戦すればいいだけ。
登山も同じ、まだ挑戦する時期ではなかっただけ。
山は逃げない、仕事も逃げない
「登れたらラッキー」
私にそんな気持ちを思い出させてくれたのは、ものキャンメンバーと先生たちだ。
そして、今私はストーリーカレッジでメンバーと先生たちに支えてもらいながら新たな山を縦走している。