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私の経歴と【生き直す】に至った経緯

うつ病になって目指していた光は消え暗闇に包まれた。
何もできず、うずくまっていたいたけど、ふと振り返ってみると別の光が小さく微かにでも確かに灯っていた。
まさかと思って辺りを見渡すとあらゆるところに光があった。
目指していた光が途絶えたとて、今まで照らしてくれていた光が途絶えたとて、別の光は必ず存在する。
自分に合った光を追うこと、それが“生き直す”ということ。

成功する人は目指すべき光にがむしゃらにまっすぐ突き進める人だと思う。
でも面白いことってのは、その周囲に散らばっていたりする。それに気付けるのは挫折を経験した人だけだと思う。
羨望なんていらない、賞賛なんていらない。
面白いと思うものを自分なりに追いかける。
それが“生き直す”ということ。


私自身の経験を通して「生き直す」という新しい生き方に至ったのか、過去の経験や今の生活とともにお伝えしていきます。

1.競争社会での成功体験

振り返れば、私の人生の多くは「上を目指す」という価値観に支えられていました。それは決して強制されたものではなく、むしろ心地よい挑戦でした。
国立高専への入学は、私の人生における最初の大きな成功体験でした。技術力を磨き、さらなる高みを目指して旧帝大への進学を果たしました。各段階で成功体験を重ねていく中で、「努力は報われる」という確信は揺るぎないものとなっていきました。
当時の私にとって、学歴や資格、社会的評価は、自己価値を測る重要な指標でした。競争社会での勝利は、私に大きな自信と満足感をもたらしていたのです。

2.国家公務員としてのキャリア

その延長線上で国家公務員という道を選んだのも自然な流れでした。職業選択において、以下の要素を重視していました:

  1. 社会的地位の確立

  2. 専門性の追求

  3. より大きな社会貢献の機会

  4. 安定した給与体系

  5. 将来的な昇進可能性

当時の私にとって、これらは「理想の人生」を構成する重要な要素でした。毎日が忙しく、社会の競争の中でより高い成果を求められ、出世や社会貢献を目指してがむしゃらに働いていました。

3.転機となった離島勤務

ある年、私はとある施設の施設長を任命されて離島に異動となりました。これが私の人生における大きな転換点となります。上席として部下に仕事を依頼する立場になったのにも関わらず、それまで部下を持った経験がなく、更に事務所内で最少年だった私は年上の部下にうまく仕事を回すことができなくなってしまいました。

1年ほど必死に立ち回りましたが、状況は改善せず業務の遂行が困難になり、部下に回す仕事は自分で引き受けていき、残業時間の増加、ストレスの蓄積、慢性的な寝不足という悪循環に陥っていきました。
いつ頃かははっきりとはしませんが、精神的にも体力的にも限界を超えて仕事をするようになり、ストレスや寝不足が重なって、私はうつ病を発症してしまいました。

4.発達障害との出会い

周囲の理解ある人々の助けにより、私は心療内科を受診することになりました。そこで、予想外の事実が明らかになったのです。詳しい診察と対話を重ねる中で、私は発達障害(ADHD)の診断を受けました。

これにより、私の抱えていた困難の背景が少しずつ明らかになっていきました:

  • 他社とのコミュニケーション能力の低さ

  • 後回しグセやタスク管理不足など仕事への不適応

  • 希死念慮や幻聴などが伴ううつ症状の発症

  • 小さい頃からあった社会生活での違和感

この診断は、決してネガティブなものではありませんでした。むしろ、自分自身を理解するための重要な手がかりとなったのです。

5.価値観の転換期

医師の指示で強制的に休職することになり、初めて競争社会から距離を置く時間を得ました。この期間は、私にとってかけがえのない「考える時間」となりました。

競争社会から離れて初めて、私は自分の生き方を客観的に見つめ直すことができました。そして気づいたのです。無理して他人と競い合うのではなく、自分らしく生きることの大切さに。

6.新しい働き方と生活

現在の私は、公務員を退職し会社員として障害者雇用で安定した仕事をしながら、フリーランスで小売業の仕事も営んでいます。この2つの働き方の組み合わせは、私に新しい気づきと充実感をもたらしています。

収入と生活の質の変化

現実的な数字で見ると、年収は公務員時代の約半分程度になりました。しかし、興味深いことに:

  • 生活に困ることはない

  • むしろ精神的な豊かさは向上

  • 時間的な余裕が大幅に増加

という変化が生まれています。

仕事の質的な変化

特に大きな変化を感じるのは、仕事のやりがいです。
障害者雇用では、障害に配慮された環境下でストレスを最小限に抑えながら自分のペースで仕事ができますが、実際にやることは単純作業が多く、正直業務を楽しむというよりかは、順々に処理していくといったイメージです。しかし私の障害特性的にはこれでマッチしているのです。
しかし、やはり仕事に対してやりがいも感じたくなってくるものです。
フリーランスでは、顧客との距離の近く直接的な感謝の言葉をいただけるので、自分の仕事に対し自己成長の実感と自信の醸成ができており、仕事に対して情熱を注ぐことができ、誇りの形成へとつながっています。
これは国家公務員時代、仕事の対象者との距離が遠く達成感が希薄だったことと比べると、大きな違いとなっています。

時間の使い方の変化

障害者雇用では完全在宅の仕事を選んだので、ストレスだった通勤がなくなり、その分自由な時間が増えたことで読書時間や勉強の時間を増やせました。そこで、新しいスキルの習得や趣味や関心事の探求、心身の健康管理といった自己投資が可能になりました。

経済観の変化

価値観の変化は、所得に対する考え方にも及んでいます。
物質的な豊かさより精神的な充実を重視することにより、散財の傾向にあったお金の遣い方が「持つ」から「在る」へと意識の変化していきました。
高価な物への執着が薄れ、本当に自分に必要な物が見えてきました。
このあたりの意識の変化は時間的余裕がもたらす心の余裕からくるものだと感じています。

7.「生き直す」という選択

「生き直す」とは、競争社会に縛られず、自分らしく生きることです。誰もが感じる「生きづらさ」の正体を見極め、そこからどうやって自分を解放するか、そのための方法が「生き直す」なのです。
これは決して、社会からの逃避ではなく、諦めでもなく、後退でもありません。
むしろ、自分らしい生き方を主体的に選択する、積極的な人生の再設計と言えます。

8.新しい豊かさの発見

この変化を経て、私は新しい形の豊かさを発見しました:

  1. 時間的な豊かさ

    • 十分な睡眠時間

    • 自己投資の時間

    • 柔軟な生活設計

  2. 精神的な豊かさ

    • ストレスの軽減

    • 達成感の実感

    • 自己肯定感の向上

  3. 関係性の豊かさ

    • 顧客との直接的な関わり

    • 感謝の言葉

    • 実感できる社会貢献

9.おわりに

「生き直す」は、一度きりの選択ではありません。必要に応じて何度でも方向修正できる、柔軟な生き方なのです。
みなさんが抱えている生きづらさから一歩離れて、自分自身を見つめ直すこと。それが、もっと豊かで充実した人生への第一歩になるかもしれません。

今回は、私がどのように「生き直す」にたどり着いたのかをお伝えしました。
マガジンではより具体的な実践方法やマインドセットの方法などをお伝えしていきます。

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