イソノ家の不思議(その2)
さて、前回の続きなのですが、磯野家の家計について考察します。
前回のイソノ家の不思議(その1)はこちらからどうぞ。
磯野家は、福岡から東京の一戸建てを購入し、
いきなり転居しているわけなのですが、
磯野家には住宅ローンがないようです。
というよりほぼ借金がないと見受けます。
その根拠は、フネもサザエも専業主婦で、かつ、
波平やマスオは休日出勤はおろか残業すらしていません。
休みの日はたいてい釣りかゴロゴロしています。
波平とマスオの二馬力とはいえ波平は平社員なので年収は高くありません。
しかし、サザエさんもフネもスーパーで買い物したりしません。
常にデパートで買い物します。
アニメに出てくる風景から考察すると、
デパートはどうやら銀座であり三越か高島屋のようです。
セレブです。
サラリーマンの一生平社員の波平の妻はセレブなのです。
なぜでしょうか?
マスオは、海山商事という一部上場の総合商社の営業課係長です。
これおそらく年収1千万円コースです。
おお!磯野家の家計はマスオが支えていたのだった。
しかし…
マスオもどうも残業をしていません。
一部上場の商社の営業課の係長が定時退社とかありえるのでしょうか?
何故なら、
帰宅途中で波平と一緒になり飲み屋をはしごして、
サザエに怒られるシーンが散見されるので、
波平という事務方の平で窓際社員と同じ時間に帰宅しています。
これはもう変だとしか言いようがありません。
役がなければ、自分のスケジュールで仕事はできますが、
係長は、部下の仕事の結果において残業が普通に発生します。
自分の意志で帰ることはできません。
変です。
答えは、マスオの出自にありました。
マスオは、大阪市住吉区の出身とあります。
家は住吉大社の近くということで上住吉です。
これは旧家の多い高級住宅街です。
おお!マスオはおぼっちゃまだ!
マスオは元々金持ちだったのです。
が…
マスオがサザエと結婚したのは「公開見合い」らしいのです。
公開見合いというのがよくわからないのですが、
結婚相談所ないし、
現代のカップリングパーティーのようです。
お見合いかぁ…
!、?????
博多に住むサザエと東京に住むマスオがどうやってお見合いするんだ?
マスオはわざわざ博多の結婚相談所を利用したのでしょうか?
この時代全国的な結婚相談所などないはず、変です。
しかし、サザエさんは年を取らない設定なので、
現代にそのまま当てはめると…
出会い系だ!
なんとサザエさんは出会い系を利用していたのだった。
(多分違うけど)
ここまででわかったことは、
サザエさんはとりあえず何らかの方法でマスオと見合いし結婚した。
マスオは高収入だったので、
マスオの収入を当てにして磯野家は東京に引っ越した。
と思いましたが、マスオというのは、
サザエさんの博多での連載打ち切りのために、
登場させたとりあえずキャラだったらしく、
マスオ自体には矛盾だらけです。
この時点では、波平がなぜか高給取りで、
マスオは薄給だったようです。
続きます。