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自分の居場所は自分で作る『今日のハチミツ、あしたの私』寺地はるな | 読了

こんにちは。うさぎです。

寺地はるなさんの『今日のハチミツ、あしたの私』を読み終わりました。

蜂蜜をもうひと匙足せば、あなたの明日は今日より良くなる──。
「明日なんて来なければいい」と思っていた中学生のころ、
碧は見知らぬ女の人から小さな蜂蜜の瓶をもらった。

それから十六年、三十歳になった碧は恋人の故郷で蜂蜜園の手伝いを始めることに。

頼りない恋人の安西、養蜂家の黒江とその娘の朝花、
スナックのママをしているあざみさん……

さまざまな人と出会う、かけがえのない日々。
心ふるえる長篇小説。

出典:Amazon

まず、装画が素敵。
イラストレーター「西淑」さんのイラストだそうです。

印象に残ったフレーズ

わたしの読書メモより。
一言一句同じではないかもしれないですが、ニュアンスで…

・どうしたいか、どこへ行きたいかが大事

・自分のことばっかり喋る人も嫌だけど、他人のことしか喋らない人も困ったもんだね

・誰かと一緒にごはんを食べて楽しかったとかおいしかったとか。
そういう記憶ってずっと残るもん。なくならないよ

・自分の居場所があらかじめ用意されてる人なんていないんだよ。
自分でつくっていかないと

・運が良かったんじゃないよ。行動したからだよ。
良いところが伝わったからだよ。全部あんたが自分の手で勝ち取ったもんだよ。がんばったね。

読み終わっての感想

結婚する前提で彼の故郷にやって来たんだけど、
肝心の恋人がなんとも頼りなくて情けなくて。

彼の父親にも反対され、見知らぬ土地に1人で放り出された感じになる主人公、碧。(30歳女子)

私だったら、めげて落ち込んで「やっぱり帰る!」ってなるんだけど。
碧はどんどん行動して、自分の居場所を切り開いていきます。

マイナスをプラスに変える人間力。

すごいなぁ。
たくましいなぁ✨

そんな碧を認めて、寄り添ってくれる親友の
「行動したから。良いところが伝わったから。自分の手で勝ち取ったんだよ。がんばったね」のコトバにじーんとしました。

タイトルの「ハチミツ」から連想される通り、
養蜂場の蜜作りから、ハチミツを使った美味しい料理の描写が多くて。
ハチミツ食べたーーーいってなりました❤️

寺地はるなさん初読みでしたが、
他の作品も色々と読んでみたいです。