うさぎを飼育するなら梅雨対策も重要!梅雨の時期の過ごし方
日本特有の梅雨は、ジメジメしていて過ごしにくい時期ですよね。
湿度や気温のアップダウンが激しく、人間でも体調を崩しやすいですから、うさぎも具合が悪くなりやすいです。
そこで今回はうさぎを飼う上で大事な梅雨対策についてお話します。
うさぎは暑さだけでなく、湿度の高い環境でも体調不良を起こします。
5月~7月のはじめ辺りまでは湿度が高い日々が続くので、食欲不振になったり下痢などを起こしお腹を壊しやすくなるのです。
湿気がきついと、毛で覆われた体にも湿気がこもって状態が悪くなります。
特に毛が長いうさぎの場合は毛が絡まってしまうことも。
梅雨の時期はブラッシングや皮膚の手入れ、ノミやダニも増えやすいので、体のお手入れはマメにしてあげましょう。
ケージやフードも梅雨対策が必要
梅雨の時期は湿気が多い分、ケージに食べ残したチモシーやペレットにカビが生えやすくなります。
カビには発がん性物質を作る毒性が強いものもあるので、ケージの掃除などフードの管理などを頻繁にする必要があるのです。
ここからはうさぎの梅雨対策を、さらに解説していきます。
風通しをよくする
まずは湿気がこもらないように、できるだけ窓を開けて換気をしましょう。
うさぎの部屋は湿気が多い時期だけでもいいので、壁際や部屋の角において、窓を開けてあげることで自然に換気することができます。
風通しが悪い場合は、サーキュレーターなどを使って空気が循環するようにしましょう。
ケージの周りには、できるだけ物を置かないようにすることも大切です。
除湿する
次に天気が悪く窓が開けられない時や、気温が高すぎる時はエアコンや除湿器を使い湿気を取ってあげましょう。
電気代がかかりますが、うさぎをはじめペットを飼っている以上は仕方のない出費です。
5月から暑さが弱まる9月くらいまでは除湿と冷房をつけっぱなしになります。
「使わない時はマメに消して節電しよう」と何度もつけたり消したりするよりも、つけっぱなしの方が電力消費を抑えられます。
設定温度を調整しながら、うまく使っていきましょう。
ケージ内は常に清潔にしておく
室温25~30度、湿度50%を超えると風通しが悪く、食べ残したフードやチモシーなどからカビが生えやすくなります。
気温や湿度が高い梅雨にお腹を壊すうさぎがいるのは、飼い主さんが湿度や温度によってフードなどにカビが生えることを知らないパターンです。
フードを入れる容器や給水機もスポンジやブラシなどを使ってよく洗い、時々熱湯で消毒します。
牧草や木で作られたおもちゃやトンネルは天気のいい日に天日干しして、カビ発生対策をしておくことで、清潔で安全に過ごすことができるのです。
フードやチモシーなどは密閉保管
開封したペレットは密閉できる容器に移し、乾燥剤を入れておくことでフードを湿気らすことなく保管できます。
チモシーもクリップなどで密閉し乾燥剤を入れておきます。
特にチモシーは、少し湿気っただけで食べなくなるうさぎもいるので、できるだけ新鮮な状態をキープできるようにしましょう。
そして野菜やフルーツなどのおやつは、食べ残しがないように食べきれる量を与えてください。
水もできるだけこまめに新鮮なものに交換しましょう。
まとめ
うさぎも人間と同じように梅雨が嫌いな動物です。
しんどい梅雨を乗り切るためには、湿気の対策がメインになります。
除湿をしっかり行い、うさぎが過ごしやすい環境を作ることは、人間も過ごしやすい環境になるでしょう。
ただし、エアコンについている除湿機能は部屋の温度も同時に下げてしまうので、除湿器とエアコンの除湿を上手く使い分けることも重要です。
講師:ヤグルマ キク
うさぎから爬虫類、両生類まで飼育放棄された生き物からペットショップで乱暴に扱われていたエキゾチックアニマルを専門に保護活動をしている。
これまでに、うさぎ3羽、両生類3種類、爬虫類3種類の保護、飼育を経験。
うさぎを含めたエキゾチックアニマルの「生涯飼育推進」「虐待反対活動」を行っている。
うさぎの飼育にお困りの方へお役に立てる情報を発信して参ります。