うさぎの老化について学ぼう!おじいちゃんうさぎ・おばあちゃんうさぎも魅力がいっぱい!
楽しい時間を共に過ごすとやってくる老齢期。たくさんの思い出がつまった相棒をみていると、大きな幸せとやさしい愛情につつまれますよね。
しかし、高齢になったうさぎにはいくつかの変化が訪れます。そのため、飼い主さんはこれまでとは異なった飼育方法や配慮をしなければいけません。
今回の記事では、うさぎの老化についての学びはもちろん、高齢うさぎとの関わりについても詳しくまとめていきます。ぜひ最後までご覧ください。
うさぎの老化は何歳から?
うさぎの高齢期は何歳からなのか、皆さんはご存知でしょうか。個体差はありますが、うさぎは6歳を過ぎる頃から老化が目立ちはじめます。
うさぎは生後1年で人間年齢20歳に達します。そして3歳頃までは1年で人間年齢7歳程度の成長となり、それ以降は1年で人間年齢6歳程度の成長となります。
つまり、7歳のとしに人間年齢60歳を迎えるという計算です。そのため、6歳を過ぎる頃から「今までとは様子が違う気がする…」といった光景を目にすることが多くなるでしょう。
寝ている時間が増えたり、はしゃぐ時間が減ってきたり。好きやうれしいといった感情が衰えることはありませんが、感情を表現するパワーが少しずつ減ってくるのが一般的な傾向です。
老化がはじまると?
うさぎの老化の特徴としては、足腰の弱さが際立つでしょう。また、高速で走り回ったあとの息切れの回復の遅さも特徴のひとつとしてあげられます。
毛のツヤも失われ、ぱさぱさとした触り心地になります。また、換毛期の疲労も今まで以上の体感となるようで、辛そうにしている表情が多くみられるようになります。
他にも人間と同様に、食欲が落ちてきたり体温調節が難しくなってきたりと、健康の維持の要となる日常生活動作に問題がでてくることもあるでしょう。
老うさぎにできること
大好きな相棒ともいえる老うさぎにできること。飼い主ならば毎日考えてしまうことなのではないでしょうか。しかし、うさぎの老化も人間の老化も大半がいっしょのもの。難しく考えすぎることはないのです。
年齢を重ねると人間ができなくなってしまうこと。それがうさぎにとっても“できないこと”となるでしょう。
「足があがらなくなりつまづいてしまう」や「昔のように元気にテキパキと動けない」など、人間の高齢者と同じような衰えと捉えると理解がしやすいでしょう。
具体的な対策は?
具体的な対策は下記の通りです。
・飼育環境をバリアフリーにする。
・不足した栄養素を補うように努める。
・不足してくる毛づくろいを補う。
・ストレスや睡眠不足を今まで以上に避ける。
・温度管理・室温管理を今まで以上に徹底する。
・様子や容態などに変化がないか日頃からチェックをする。
私たちも年齢を重ねるうちに、無理ができない身体になりますよね。老化が目立つ老齢期前であっても、健康管理や配慮などを行うと高齢期の準備・対策としても効果的といえるでしょう。
老うさぎとの付き合い方
老うさぎになれるほどに愛されて過ごしたうさぎの飼い主さんならば、老うさぎとの関わりもきっと問題ないと筆者は考えています。
ただ「ご飯(ペレット)を食べないから今日もおやつにしよう」や「どうせ動かないから部屋んぽ(お部屋での散歩)をお休みしよう」などという、理想的ではない考えや選択ばかりにならないようにだけ注意をしてほしいと思います。
また、自分の家の当然が適切なものであるか、客観的に考察する機会をときどき設けてみるのもおすすめ。そんな素敵なやさしい飼い主さんならば、うさぎは幸せな生涯をまっとうできるはずでしょう。
シニアライフも楽しく過ごそう!
高齢期は、うさぎはもちろん人間も「できないことばかりが増えていく…」とネガティブな想いがあふれやすい時期です。しかし、穏やかに過ごす時間だからこそ感じられる幸せなひとときが、きっとあるはずです。
悲しいことではありますが、いつか訪れるお別れの日を見据えて、今できる精一杯の愛情交換をしてほしいと筆者は願っています。どうか素敵な愛うさぎさんとのシニアライフをお過ごしください。
講師:ほしほしこ
息子の幼稚園からわが家にやってきた、ホーランドロップの「うさこ」との出会いで世界が一変!モフモフさが世界一・自己主張の明白さが世界一・かわいさが世界一と、うさこを溺愛する日々を過ごす。のちにうさこは唯一無二の相棒となり、波乱万丈な育児にも協力をする頼もしい存在に。
しかし現在、うさこがお空に帰ってしまったためペットロスと格闘中。うさぎのやさしい世界が広がる『うさぎの杜』で癒されながら、うさことの時間をあたたかい気持ちでふり返っている。