うさぎの骨の割合は鳥と同じ?うさぎの骨折に注意をしよう!
うさぎの骨の割合は鳥と同じ?うさぎの骨折に注意をしよう!
足の筋肉がムキムキマッチョのうさぎたち。動物界でボディビルの大会があった場合、足の部門でうさぎが入賞する気がしませんか?
実際にうさぎは走る速度が速く、力強い足ダンも印象的なので「たくましい生き物」と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、うさぎはとても骨折をしやすい生き物です。骨の割合がとても少ないので、一瞬の油断が命取りになってしまうケースも少なくありません。
今回の記事では、うさぎの身体に関してはもちろん、骨や骨折に関わる説明も詳しく行っていきます。ぜひ最後までご覧くださいね!
うさぎの脚力は?
うさぎは、肉食動物などから逃げることで命を守る生き物です。そのため、逃げ足がとても速い生き物として認知されています。
例をあげると、原付バイクと同程度で走ることが可能。また、ジグザグ走りも得意な生き物です。そのため、逃げているうさぎを捕獲することは狩りが得意な動物であっても難しいといわれています。
このような背景から、うさぎはたくましい生き物であると勘違いをされがちです。ムキムキの足の中にはたくましい骨があるはずだと、多くの人が解釈をしてしまうからでしょう。
うさぎの骨
たくましい姿にみえるうさぎ。しかし犬や猫に比べると、うさぎの骨の割合はとても低い数値であることがわかります。
人間の骨の割合は、17%程度。また、犬や猫は13%程度といわれています。しかし、うさぎは約7%なので骨格に恵まれた生き物でないことは一目瞭然です。
ちなみに、空を飛んでいる鳥たちの骨の割合も7%程度。うさぎは鳥と同程度にまで骨を軽量化し、進化した生き物なのです。そう聞くと、やっとうさぎの身体が繊細であることが伝わるのではないでしょうか。
骨折は命に関わる怪我
うさぎは、痛みやショックに弱い生き物です。そのため、骨が折れた痛みや辛さで、生きる活力を失ってしまう子も少なくないでしょう。
また、骨折による後遺症が残ってしまった場合、日常に不自由を感じてしまうケースを否定できません。
そのため、骨折しないための環境づくりはもちろん、うさぎの健康に配慮した生活を意識する必要があるのです。
うさぎの弱さに寄り添う優しさを
では、うさぎの弱さに寄り添うにはどのような配慮をすればいいのでしょうか。いくつか箇条書きにてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・抱っこをするときは低い場所でする。
(床に座って抱っこするのがベスト)
・柱などへのぶつかりに注意する。
(クッション材などの活用)
・階段の使用を避ける。
(使用する場合はマットを階段部分全面に敷く)
・爪の引っ掛かりや、足のはまりに注意する。
・シニアバニーはスロープなどを活用する。
悪意のないものや、気づかずに…といったものばかりですよね。今回の記事をきっかけに、うさぎの不慮の事故が減りますようにと心から願っています。
うさぎの“嬉しい”に心の耳を傾ける
前述したポイントもそうですが、うさぎの「快適でうれしい」という気持ちに日々寄り添うよう努めていきましょう。
うさぎは主張も激しく、弱さを隠す性質があるため、飼い主さんがうさぎに甘えてしまうケースが見受けられます。「うちの子は平気」「野生ならこれが普通」などと環境整備を怠るのではなく、「こうしたら快適だろうな」と快適さを追求する姿勢がラビットライフには欠かせないといえるでしょう。
言葉(鳴き声)での意思表示ができないうさぎ達。だからこそ飼い主さんは、日頃からうさぎの心の声に耳を傾ける習慣をつけるといいのではないでしょうか。
健康で元気なシニアバニーを目指そう!
“ケガや病気がないほうが健康寿命を延ばせる”と、人間の世界では解釈されています。うさぎの世界ではまだ立証されていない仮説ですが、意識しても損はしない心持ちと筆者は考えています。
今回の記事を参考にして、うさぎも飼い主さんも健康で元気な毎日を過ごして欲しいと、筆者は心から願っています。
講師:ほしほしこ
息子の幼稚園からわが家にやってきた、ホーランドロップの「うさこ」との出会いで世界が一変!モフモフさが世界一・自己主張の明白さが世界一・かわいさが世界一と、うさこを溺愛する日々を過ごす。のちにうさこは唯一無二の相棒となり、波乱万丈な育児にも協力をする頼もしい存在に。
しかし現在、うさこがお空に帰ってしまったためペットロスと格闘中。うさぎのやさしい世界が広がる『うさぎの杜』で癒されながら、うさことの時間をあたたかい気持ちでふり返っている。