毛色も性格も十兎十色なミニウサギについて解説します
私が子どもだった数十年前は、うさぎといえば、長い立耳のうさぎでした。がっしりとした体の仔が多かったように記憶しています。当時うさぎはペットショップの片隅でミニウサギというネーミングで売られていました。ミニウサギというので飼ってみたら、予想以上に結構大きく育ったという話をよく聞きました。
現在はうさぎ専門店が身近になり、ネザーランドドワーフ小さなうさぎやホーランドロップのようなたれ耳のうさぎなど、純血種のうさぎを目にすることが増えました。一方で、ミニウサギも根強い人気があります。
今回はミニウサギの歴史や魅力について解説をします。
ミニウサギの歴史
ミニウサギはうさぎの品種ではありません。雑種うさぎを総称してミニウサギと呼んでいます。Mix(ミックス)うさぎと呼ぶこともあります。
明治時代に日本白色種(ジャパニーズホワイト)という品種のうさぎが誕生しました。名前の通り、白い体に赤い目をもった大型種のうさぎです。その後、日本白色種と海外からのカラーうさぎを交配させたうさぎを、ミニウサギと呼びました。交配させたうさぎは、大型の日本白色種に比べて小さかったため「ミニ」と付けたそうです。
現在のミニウサギは小型種のネザーランドドワーフやホーランドロップを交配していることが多いそうです。以前のミニウサギよりも小型化されています。
ミニウサギはこんな飼い主さんにおすすめです♪
様々な毛色を楽しみたい人
ミニウサギの魅力の一つは豊富な毛色です。純血種の毛の色は、ホワイト、オレンジ、ブラック、チェスナット、ブルーなど毛の色が決まっています。模様の入り方も決められています。
ミニウサギは様々な品種やミニウサギを交配した雑種うさぎです。そのため、様々な毛の色の仔が生まれてきます。単色の毛色だけでなく、2色3色と模様のような毛色になることもあります。模様の入り方も様々です。世界に1匹だけしかないオリジナルな毛色がミニウサギの魅力です。
生体代を抑えたい人
店舗やうさぎの月齢によっても、価格は変動します。
うさぎは血統書の有無で、生体の値段が大きく変わってきます。血統書があるうさぎでは、100,000円を超える場合があります。一方ミニウサギは、10,000円程度で購入することができます。生体代を抑えることで、ケージなどの飼育用品にお金をかけることができますね。
うさぎの成長を大らかに楽しめる人
純血種のうさぎは品種によって、体の大きさ、毛色が決まっています。性格もシャイな仔が多い品種があったり、人懐っこい仔が多い品種があったりと、品種ごとに傾向があります。ミニウサギは、様々な品種を交配しているため、大人うさぎになった時の大きさや性格を予測することが難しい一面があります。
ミニウサギは、予想しなかったような仔に育つことがあるかもしれません。そういったことも魅力の一つと受け止めて、飼育を楽しめる人がむいています。
ミニウサギの飼い方・注意点
ミニウサギの飼育について
ミニウサギの飼育は、通常のうさぎの飼育と同じです。飼育の上で大切なことを3点解説します。
・エサの管理
エサはうさぎ用のフードと牧草が中心になります。昔、うさぎは水を飲まないという話がありましたが、間違いです。水もしっかり与えましょう。
特に牧草は胃腸を整え、歯の伸びすぎを防ぐ大切な役割があります。毎日牧草を与え、食べているかどうかチェックしましょう。
・温度の管理
昔のミニウサギは真夏でも外で飼育されていました。現在は室内飼いが基本です。密集した毛に覆われたうさぎは暑さが苦手です。これからの暑い時期は、空調で温度管理をしましょう。
・体調の管理
うさぎは弱いところを見せないという習性があります。なんとなく元気がない、じっと動かない、毛並みが悪いなど異変を感じたら、病院を受診しましょう。早期発見が大切です。
ミニウサギの飼育の注意点
ミニウサギの飼育ではケージの大きさに気をつけましょう。ミニウサギは大人になった時の大きさの予測がつきにくい点があります。小さめのケージでは大きく育った時に、狭くなってしまうことがあります。ケージの購入の際は、大きさにゆとりがあるものを選びましょう。
まとめ
ミニウサギの名前を聞くと、子どもの頃、幼馴染が飼っていたうさぎを思い出します。白くて大きなうさぎでした。他にも小学校で飼っていた茶色いうさぎ、ペットショップにいた白と黒のツートンのうさぎと懐かしい思い出が蘇ってきます。
ミニウサギの毛色、個性は様々です。その個性とある種の懐かしさが魅力的なミニウサギ。お気に入りの1羽と出会えるといいですね。
講師名 anan
子どもの頃から生き物が好きでした。今まで、ハムスター、インコ、モルモット、ハムスター、デグー、うさぎ、犬、ウーパールーパーとたくさんの動物と生活してきました。職場で飼っていたうさぎのお世話をしていたこともあります。
以前我が家にいたうさぎは、垂れ耳のオレンジ色のホーランドロップでした。今でも家の近所のうさぎ専門店に通い、可愛いうさぎの姿に癒されています。将来はネザーランドドワーフを飼ってみたいです。