オリンピックがやってきた!
お・も・て・な・し、をするはずでしたけれど…なんだかいろいろありすぎて、東京都民でありながら、ほんとに開催されるかどうか実感のないまま過ごしてきました…が。歩道にこれが立ちました。近くにホテルがあるので海外のプレスのみなさんを競技会場やプレスの本拠地に運ぶバス停だと思われます。
昨日ここに三人の欧米系の方が立っていました。ランニングに短パン、Tシャツにビーサン、手や肩にはカメラや照明機材という姿でした。日本で考えたら、とうてい仕事の現場に向かうという格好ではないですが、蒸し暑い上に少し小雨も降っていましたので、海外メディアの人たちはこうなんだろうなあと、見ていました。
コロナ禍でのオリンピックの開催自体に賛否、無観客であることへの意見、そもそもオリンピックという大会自体への疑問、などなどなどあらゆる問題が噴出するなかで、それを止めるでもなく、抑えるでもなく、蓋をするでもなく…なんとなく時間がすぎて行っているように思います。ボランティアの手配がとか、スタッフへのワクチンがどうとか、などなど言われながらも、こうしてプレス用のバス停が整備され、続々と海外から人が集まり、23日には開会式が開かれることでしょう。
誰が悪いのか、どこがいけないのかをはっきりさせない…それでも着々と準備はすすむ。そして、まあ、成功したような形を作り上げることができる。これが日本のすごいところであり、イケナイところでもあります。なんとなーく、のチカラです。言わなくてもわかる、言ってはいけない、はっきりさせること目立つことは美しくない…みんながそう思って動くのでなんとなーく何かができあがる。不思議な世界です。
バス停に立つであろう海外プレスの皆さんには、できるだけ日本に良い印象を持っていただきたいし、本国にそう伝えてもらいたい。なので、機会があればちょっとくらい話しかけてみようかなとか、Hi!くらいは言おうかなと思いますが…プレスの方々はコロナ禍なので近隣住民への取材や接触は避けるように厳命されていると聞きました。Nxxth Kxxxaなのか⁉︎ と思いますけどね。
本当に大事なことは言葉にしないとか、目に見えないことを美しいとするような、日本の「なんとなーく」な文化や気質って…海外の皆さんには、きもちわるかったり、わかりにくかったりするだけじゃないかと、本当に心配です。
どうか、どうか、コロナ禍がおわったらまた来てください、と願うばかりです。オリンピックで噴出したいろいろなことを流して忘れてしまわずに、ちゃんと考え直して修正して、ここはお・も・て・な・しの国だってことをちゃんと見ていただきたいので。
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