平均寿命が120歳になるとしたら… 2
人生があと70年あるとすると…って考えたつづき。
平均寿命が120歳になるとする。体も心も今の状態で。さてそしたら?
明日死ぬとしたらどうしますか?とか、命があと3ヶ月っていわれたら?って質問をされたとき、「与えられた時間を大切に」とか「今できることをできる限りやっておく」なんてことをいうんだと思う。
でもなんか、へんなんだけど、あと70年だったら?と言われた時も同じように、いや、それよりもっと深刻に現実味を帯びながら「時間」とか「今できること」を考えてしまう気がする。
ここでいう「時間」はあと僅かな「残りの」というものではなくて、「ほとんど無限に近いくらい長く果てしなく続くけれど、必ず終わる」長さのものだ。ずっと無為に過ごすのも、ずっと遊んで暮らすのも、どちらもツラいくらいに長い。いつか必ず終わる時は来るので、多少は先を予想しながら過ごさないと「え、いま?もう?!」と後悔するに違いない。
人生が40年あまりだったころは、見習い⇨仕事をする時期 の一択
20世紀になって お勉強する時期⇨仕事をする時期⇨休む時期 というパターンも選べるようになった。そしてこれが典型例みたいに言われるようにも。
人生120年時代はこの お勉強する時期⇨仕事をする時期⇨休む時期 を何回も何回も何回もやらないと、生きている時間が余ってしまうんだと思う。この順番でないにしても(お勉強⇨休む⇨お勉強⇨仕事⇨仕事とかね)様々なバリエーションがあるはずで、大抵の人生はこのパターンなんてものはなくなっちゃうんだな。
とにかく、アタマとカラダをしっかりさせておいて、もしかしちゃってあと70年生きることになった時に、退屈しないようにしなくちゃ。
あとね、このことを考え始めたら、今の経済とか政治とか文化とかをもっと真剣に見とかないとな、っていう気になりましたよ。「30年後には日本は中国に占領される」とかなんとかいわれても、はいはい、知らんし、なーんて思ってましたけど…83歳現役バリバリで生きてるとなるとねえ。
未来のこと、が、子供や孫が心配…っていうよりもっと自分ごとになる感じ。これは人任せにしたらいかん!みらいな。
大変だ!
でも、じゃあ、何するってわけでもないのだが。ちゃんと見ていよう。