会話を書くことが楽しい
歴史小説もどき、を書いているのだが…。
時代や政治的背景、過去の事件などなどを地の文で書かないといけない。この舞台設定があるからこそ、事件も起こるし、話は面白くなるので、省くわけにはいかない。けど、書いていてあまり楽しくはない。
登場人物が話をする。お互いに会話をする。これは書いていてとても楽しい。以前、「場面を書く」ことについて記事を書いたけど、わたしがやりたいのはこれなんだろうなあと思う。
この気持ちを伝えたいと思って、このひとはこの言葉を使う
この人のこの言葉を聞いたら、こっちの人はこんなふうに思ってこういう
何か言おうと思うけど、言葉が見つからないからこう動く
…妄想はひろがるばかり。面白いったら!
人間だけにゆるされた「言葉を交わす」ということに、たまらない魅力を感じているんだと思う。意味とか価値といった「形」は関係なく、言葉を交わす場で発生する見えない何か…。それを表現できたらいいんだけどなあ、と思う。
なので、私は会話を書いてしまう。
本当に楽しいのだ。自分の中にいるたくさんの人たちがどんどんおしゃべりを始める。