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ムードメーカーとムードブレイカー

「ムードメーカー(mood meker)」というのは和製英語だそうだ。英語圏にはがっつり当てはまる言葉はないらしい。leaderほど意思的ではないし、 class-clownほどふざけてばかりでもない。その場に適切な雰囲気を作り出せる人のことだ。空気を読むとか、場をわきまえる、というような言葉があって、それを特に教えられることもなく身につけていくのを当然とするような日本の社会では、これ、とてもよくわかる言葉だけれど。

その場の緊張を解いて感じのいいものにしていく、明るくて朗らかで笑いを引き出すことができる存在。こっけいでちょっと軽く見られることも多いけれど、誰からも愛される…人だったり、動物だったり、モノであることもある。

こういう人たちって、わりと無意識的なのが特徴な気がする。お!これでは議論が進まない、なんとかリラックスさせなくては…というような戦略的な意図で挟まれるユーモアにはロクなものはなくて、かえって場をしらけさせたり、感情を逆撫ですることもある。それよりも、誰かのお腹が鳴っちゃったってことのほうが、ずっと場を和ませたりする。

「意図的でなく自然な形でその場の人たちを楽にする雰囲気を作り出せるセンスを持った人」がムードメーカーと呼べるのかもしれない。

貴重だなあ…。そして、みんな彼や彼女が大好きだ。


反対に「ムードブレイカー(mood breaker)」という人もいる気がする(もちろん、こんな言葉は和製英語としても存在していないのだろうけど)。

ここでそれ言っちゃう?とか、いま、そのため息やめてよ〜って思わせるような人。会議中に限らず、普段から感情や考えを表さないでまわりに緊張感を持たせるタイプの人もいる。共通するのは第一の関心は自分自身にあるということのように思う。大抵はあまり好かれない。だって、会議は緊迫するばかりですすまないし、だいたい一緒にいてつまらないもの…。

だけど

こういう人たちの存在も大切!彼らの見ている部分は、とても細かくてめんどくさいけどそれがなくては何かを「作り出す」ことができない重要なところがおおいからだ。

どちらにも共通しているのは、たいていあんまり重要視されていないってこと。ムードメーカーは軽く見られてること多いし、ムードブレイカーはたいていうるさがられてるしね。

でも、両方大切。

どちらも捨てない。

どちらも消さない。

それで回ってる。動いてる。

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